特集:2006 堀場雅夫賞
今号は,X線分析を対象技術とした2006堀場雅夫賞を特集しています。高エネルギー放射光を用いた蛍光X線分析,共鳴X線非弾性散乱,蛍光X線/ラマン複合機,屈折X線による透過画像などの受賞者論文と共に,研究開発の難しさ,X線分析のすばらしさ,X線分析顕微鏡の開発経緯,最近のX線要素技術,3次元元素イメージングなど,興味深い内容の審査委員講演抄録を掲載しています。製油所試験室から分析機器メーカへの要望についての寄稿も,これら先端の科学技術とは別の意味で,高い意義を持っています。分析技術のさまざまな側面を広く理解していただくために,Readoutが貢献できればと願っています。
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巻頭言
特集論文
- 高エネルギーX線領域におけるマイクロビームの開発と蛍光X線分析への応用
寺田靖子 - 共鳴X線非弾性散乱を利用した新しいX線分光法の開発
林 久史 - 原子及び分子分光法の利点を用いた蛍光X線/ラマン複合型マイクロアナライザ
Koen Janssens - 乳ガンの早期診断を目指すシステム開発
安藤正海
特集寄稿
- 企業・大学・公立研究所での経験から見た研究
合志陽一 - X線を用いた先端科学計測の現状と将来
谷口一雄 - 物質の過去をX線で読む物質史
中井 泉 - 高感度小型蛍光X線分析
河合 潤 - 運の他に何が要るか? XGT とその後の研究
中沢弘基 - 材料評価のための共焦点型微小部蛍光X線3次元元素イメージング
George J. Havrilla
特別寄稿
一般論文
- X線ガイドチューブの開発
大澤澄人 - 蛍光X線分析装置を用いた有害元素のスクリーニング分析
-RoHS指令を遵守するための分析技術-
坂東 篤 - 最速のサーモパイルを搭載した放射温度計 IT-460
中田嘉昭・猪原 優