トピックス : 平成26年度近畿地方発明表彰

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本発明表彰は,近畿地方における発明の奨励・育成を図り,科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的としており,近畿地方において優秀な発明,考案,又は意匠(以下「発明等」という。)を完成された方々,発明等の実施化に尽力された方々,発明等の指導,奨励,育成に貢献された方々の功績を称え顕彰するものである。HORIBAグループからは特許第4817713号(硫黄化合物の分析方法及び分析装置)が京都発明協会会長賞を受賞した。HORIBAグループを代表する技術として以下に紹介する。

本発明は,紫外線蛍光法により硫黄化合物SO2の濃度を測定する分析方法及び分析装置に関するものであり,当社のMEXA-1700SXに搭載されている。Figure 1にMEXA-1170SXの外観を示す。MEXA-1170SXは,エンジン排ガス中の硫黄化合物の連続測定装置である。二酸化硫黄(SO2)と全還元性硫黄化合物(TRS)との分離計測,および,PM中の三酸化硫黄(SO3)も含めた全硫黄化合物(TS)としての計測の両方が可能で,触媒のS被毒の評価やSトレースによるオイル消費計測に応用できる。