施設紹介 : 株式会社 堀場エステック    京都福知山テクノロジーセンター(FTC)

清水 哲夫、磯部 泰弘、寺阪 正訓 | |   45

HORIBA STEC, Co., Ltd. Kyoto Fukuchiyama Technology Center

堀場エステック 京都福知山テクノロジーセンター(Figure 1)は京都本社,米国に次ぐ3番目の開発拠点として2013年12月に竣工した。主な業務は主力製品であるガスマスフローコントローラ(MFC)の流量トレーサビリティの自社内での確立,実ガス流量の測定および液体マスフローコントローラの流量測定,気化装置を用いた液体材料気化試験などである。堀場エステックの流体計測・制御機器は半導体製造装置を始め,太陽電池製造装置,LED製造装置,FPD装置などで広く使用されている。特に半導体製造装置においては半導体デバイスの微細化,高集積化に伴い,用いられるガス,液体材料の供給量の高精度化,信頼性の向上の要求が高まりつつある。材料の供給量の高精度化のためには,MFCの高性能化,再現性の向上は必要不可欠であるが,同様に調整に用いられる高精度なデータの整備が重要である。京都福知山テクノロジーセンターでは各種法律を順守した最新の設備を整備し,あらゆる材料の高精度な試験を可能にしている。これら試験データを製品に反映させることにより,堀場エステック製品の性能向上,信頼性向上に努めている。本稿ではガス,液体の流体計測分野での京都福知山テクノロジーセンターでの取組みについて紹介する。