第11 回HORIBA Group IP World Cup Gold Award 受賞IP の紹介

|   技術論文

HORIBAグループで生まれた数々の独創的な技術や知的財産( 以下,Intellectual Propertyの略語として「IP」ともいう)が事業の推進力となってきた。技術開発とその成果たる知的財産がHORIBAブランドの本質的な要素であり,HORIBA Group IP World Cup(Figure 1)は,HORIBA Group is One Companyの精神のもと,事業を牽引する技術・知的財産をグループ全体で賞賛し,次なる成長の起爆剤となる技術・知的財産の創出をさらに奨励していくことを趣旨として創設された。

第11回HORIBA Group IP World Cup*では,海外を含むHORIBAグループの開発拠点から15件の応募があり,HORIBA ABX社(フランス)の「Robustness improvement of volumetric parameters measurement of cells in Coultercounters」がGold Awardを受賞した。この知的財産は,コールター・カウンター法において,計測したパルス中の2つのパルス幅の比を用いて血球計数に用いるパルスを選別することで,簡易な構成で測定精度向上を実現できる発明考案であり,今後のHORIBAグループを代表する技術として以下に紹介する。