自己診断機能付き焦電形赤外線センサ

岡本一隆* | |   技術論文

*株式会社堀場製作所

熱型の赤外線センサの一種として知られる焦電形赤外センサは、人体から放射される微弱な赤外線を検知する光学素子で侵入者警報器などに数多く用いられている。焦電センサの内部にチェック機能としての発熱体を付加した「自己診断機能付き焦電形赤外センサ」を新しく開発・製品化した。このセンサをセキュリティシステムに適用すれば、これらを管理する警備会社は通信回線を利用して遠隔かつリアルタイムにシステムが正常に動作しているか否かの点検作業が可能となる。本稿では本センサの原理、特長に合わせ、セキュリティシステムへの応用例を紹介する。