21世紀を目前にした半導体産業の状況と計測技術への期待

小林武次郎*1 辻 勝也*2 | |   17

*1三菱電機株式会社、*2株式会社堀場製作所

過去、1つの産業が一国のGDPの10%を越えることはあり得なかった。しかし、21世紀には半導体産業がその壁を突き破ろうとしている。半導体産業特有のシリコンサイクルの中で、「冬の真っ只中」と言われるこの時期にそれは果たして可能だろうか?その実現にはどのようなバリアを乗り越えなければならないのだろうか?このような疑問について、日本半導体産業界を牽引されてこられたリーダのお一人である小林武次郎三菱電機(株)顧問に、当社の辻勝也半導体システム統括部長がお話しをうかがった。ますます高度化・多様化が進み、その一方でボーダレスの厳しい価格競争に立たされている現況を乗り越えるためには、「技術の蓄積とイノベーションの融合を」、「デバイス・製造装置メーカ・計測機器メーカは独自の戦略を持ちつつ協調を」、さらには「先行隊は少数精鋭で」など豊富なご経験と高いご見識に基づく多くの示唆を頂いた。