小児実地医療においてCRPとWBCを診療時に即時測定する効果と意義

鈴江純史* | |   19

*すずえこどもクリニック

CRPとWBCの検査は小児科でも感染症の診断や治療効果の確認のためにたびたび使われている。このとき、採血ができる限り少量で済ませられるか否かは、特に患者が乳幼児の場合には非常に大きな課題となる。当院では血球計数CRP測定装置(LC-270CRP)を導入したのを機会に、極微量の採血でしかもCRPとWBCの同時検査が小児科の外来診療にもたらす効果を解析・検討した。平成9年11月から1年間にわたり乳幼児小児患者1058名に対するデータを通し病態をつぶさに把握した。その結果、診断/治療方針決定、インフォームドコンセント、医療経済などのあらゆる観点から本装置が有用であることを確認した。