基盤技術、付加価値、そしてアライアンス ― 次なる夢の実現のために ―

草間三郎*1 堀場 厚*2 | |   技術論文

*1セイコーエプソン株式会社 代表取締役副社長、*2株式会社堀場製作所 代表取締役社長

2000年7月に開催された九州・沖縄サミットにおいて、「情報通信技術(IT)は21世紀を形作る最強の力の1つでありすべての者にとって大いなる機会を提供する」とグローバルな情報社会に関する沖縄憲章が謳われる。“Color Imaging”、“Energy Saving”、“Micro Artist”の3つの顔で来るべきIT世紀に向けてグローバルビジネスを展開しておられるセイコーエプソン株式会社の草間三郎副社長と、独創性と技術力でグローバリゼーションを追求する当社の堀場厚社長とにこの流動の時代に守るべきものは何か、真の付加価値とは何かを話し合って頂いた。時計とpHメータ。ルーツは違ってもそれぞれ独自の基盤技術をベースとしたビジネスを展てきた両者が次なる夢を実現するために、半導体・情報機器産業と計測機器メーカとの新たなアライアンスの可能性を探る。