光透過式スモークメータ MEXA-130S

木原信隆* | |   23

*株式会社堀場製作所

ディーゼル車から排出される粒子状物質(PM)の削減が緊急課題となっている。現在日本国内では、法規に基づくPM評価法としてフィルタ重量法を除くと反射式のスモークメータが使われている。しかしこの方式は感度が不十分で連続測定もできない欠点がある。HORIBAは黒煙だけでなく青・白煙を含む全てのスモーク成分を高感度に連続測定できる光透過式スモークメータMEXA-130Sを製品化した。本稿ではMEXA-130Sの測定原理・特長および性能試験結果を紹介する。また、シャシダイナモメータ上で走らせ、フィルタ重量法との相関関係を検討した。さらにMEXA-130Sを搭載したディーゼル車を実際に市街地走行させ、排ガスのオンボード計測の可能性を検討した結果についても述べる。