超微量PM分析装置 MEXA-1370PM

福島宏和* 内原 博* | |   23

*株式会社堀場製作所

大気中の粒子状物質(PM)の削減という社会的ニーズによりディーゼルエンジンシステムは積極的に開発・改良が行われている。最新の技術を駆使したエンジンから排出されるPMは非常に微量であり、天秤を用いる従来の重量法では測定が非常に困難になっている。そこでPMを気化・熱分解させた後、酸化還元反応により発生したCO2およびSO2ガス濃度を測定することにより0.2μgと超微量のPMを分析できる超微量PM分析装置MEXA-1370PMを開発した。本装置はPMを構成するSOF・Soot・Sulfateの分離測定がわずか4分間で可能である。本稿では新測定法の測定原理、実測結果について報告する。