ラマン/FTIR一体型顕微分光装置 LabRam-IR

Fran Adar*1 Gwenaelle Bourdon*2 Andrew Whitley*1 Hans Juergen Reich*2 右近寿一郎*3 | |   技術論文

*1Jobin Yvon Inc.、*2Jobin Yvon S.A.S.、*3株式会社堀場製作所

HORIBAグループの1つであるジョバンイボン社のラマン/ FTIR一体型顕微分光装置LabRam-IRは2002年3月のピッツバーグ・コンファレンスで金賞を受賞した。LabRam-IRは分散型ラマン分光分析とFTIRとを一体化した顕微分光装置である。本装置は、ジョバンイボン社独自の共焦点技術(Same SpotTM)によってサンプル上の同一微小領域のラマンとFTIRの両方のスペクトルを試料を移動させずに測定できる点が最大の特長である。2種類の機能を合わせ持った分析システム(SynerJYTM)は、ラマンないしはFTIRのいずれか一方だけでは取得が困難な新たな情報を得られるものと期待されている。