HORIBAの研究開発と知的財産

馬場健次* | |   25

*株式会社堀場製作所

分析・計測機器メーカであるHORIBAが対象とするマーケットは個々のサイズは小さいにもかかわらず、広範かつ多種多様で技術のすそ野が非常に広い。また、すべての科学者や技術者が真にクリエーティブな仕事を安心して遂行するためには、知的財産を正しく評価し運用する必要がある。この状況下でのHORIBAの知的財産活動の特色としては、特許とノウハウを使い分け、世界中に存在するHORIBAグループの役割分担、早期の権利化、社内技術情報のIT化活動の随所に見ることができる。本稿ではこれらが技術者の研究開発活動とどう関わり合っているのかを述べる。