アフリカにおける水資源管理と水質モニタリング

Chris H. D. Magadza* | |   27

*University of Zimbabwe

アフリカでは水質モニタリングデータが少なく水資源を管理するという認識が不足している。しかし大湖沼の富栄養化の問題が進行しており、今やそれによる環境破壊が広範囲に及んでいるという証拠が存在する。アフリカ大陸における水の汚染は、食料増産のために農薬や化学肥料が使用され、都市ごみが増大し、産業廃棄物が河川や湖沼に投棄されたことの結果である。PCB・DDT・2,4-Dなどによる汚染が大陸全体に及んでいる可能性があり、これは現実的な脅威となっている。本稿ではこうしたアフリカの現状と今後の課題について論じる。