特集論文: PM2.5自動成分分析装置 PX-375

松本 絵里佳* | |   50

* 株式会社 堀場製作所

粒子状物質は大気汚染物質の1つとして注目されており,発生源の特定・発生メカニズム解明のためには,どのような物質から構成されているかを把握することが効果的な対策を行う上で重要とされている。β線吸収法による質量濃度の連続計測と蛍光X線分析法による元素濃度の連続計測を組み合わせて測定する装置(PX-375)を開発し,捕集フィルタテープは独自フィルタテープを開発したものを採用したことにより,質量濃度および元素濃度を高感度・高時間分解能で測定することが可能になった。第三者機関による湿式分解方法(ICP-MS)と比較検証を実施した結果,良好な相関が得られた。さらに,フィールド試験において連続測定の有効性を確認することができている。