測っちゃいました Vol.7 測定値の不確かさと認定校正

みなさんは、未知のサンプルを測定した結果の値が本当に正しい値なのか疑問に思ったことはありませんか?

例えば、pH計で、ある液体を測定したら「7.00 pH」と値が表示されたとします。しかし、測定値には液温や校正に使う標準液の精度など、誤差を生じさせる様々な要因が含まれており、真の値はだれにもわからないものです。

そこで、誤差の要因を洗い出し、それらを足し合わせて、真の値がどの範囲に入るのかを計算します。これが「測定値の不確かさ」です。先ほどの「7.00 pH」という測定値の不確かさが「0.04 pH」だった場合、真の値は「7.00±0.04 pH」の範囲にあるということができます。

堀場テクノサービスでは、公益財団法人 日本適合性認定協会(略称、JAB)による認定を受け、認定校正サービスを行っています。2023年7月には、卓上型/ポータブル型pH・水質分析計と電極との組み合わせでの認定校正も開始しました。

この認定校正で発行する校正証明書には必ず「不確かさ」が記載されており、測定値をより信頼性の高いデータとして提供することができます。また、認定校正機関が発行した校正証明書があれば、海外でも再校正することなく分析・計測機器をご使用いただけます。