測っちゃいました Vol.8 日焼け止めクリームの粒子径(二酸化チタン)

これから暖かくなるにつれて、日焼け止めクリームの出番が多くなることと思います。この日焼け止めクリームには、紫外線を反射する二酸化チタン(TiO2)の粒子が含まれており、この効果が発揮されることで紫外線から肌を守ることができます。

また、TiO2の粒子径が小さければ小さいほどクリームの透明性が高くなり、肌につけたときに白浮きせず、ベタベタしないので付け心地がよくなります。

しかし、粒子径を小さくしすぎると、長い波長(320〜400nm※1)の紫外線を肌まで透過させ、日焼け止めとして機能しなくなってしまいます。

 

クリームに日焼け止めの効果と程よい使用感を持たせるには、TiO2の粒子径を適切な大きさにコントロールすることが重要となり、その粒子径の分布※2を計測する際に弊社のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置が役に立ちます。日焼け止めクリームの場合、100nm前後の粒子径分布になっていることが多いです。

ちなみに、このレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置は、日焼け止めクリームのような日用化粧品だけでなく、食品や医薬品、工業材料など、さまざまな製品の品質管理にも使用されています。

普段何気なく使っている製品ですが、実はとても繊細な技術で作られているんです。

 

※1 1nm=0.000001mm

※2 粉体に含まれる粒子径の範囲を表した数値

 

レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置
レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置