測っちゃいました Vol.3 マイクロプラスチックの測定①

近年、マイクロプラスチック(以下、MPs)の環境影響が世界的に注目されています。自然環境に流出したプラスチックは化学的には分解されにくいため、石などに砕かれて小さくなっていきます。一般的には5mm以下のものがMPsと呼ばれています。

では、なぜこのMPsが問題になっているのでしょうか?

MPsは動物や魚が食べても消化されず、体内に蓄積されていきます。すると、食物連鎖の過程で生物濃縮が起こります。MPsが蓄積された上位の生物(動物や魚)を食べることで人間の体内にもMPsが蓄積されていき、健康被害につながるのではないかと言われています。

さて、前置きが長くなりましたが、環境中のMPsを調べるには、プランクトンネットで採取してFT-IRやラマンで構造分析する方法がありますが、精密で高価な分析計を持ち運ぶこともできませんし、たくさんのサンプルを測定するのも大変そうです。もっと簡単で手軽にMPsを調べる方法はないのでしょうか?

そこで、HORIBAは『ぷらウォッチ』という製品を開発しました。

『ぷらウォッチ』は、暗闇でも光る時計の文字盤で使われている蛍光発光の原理を利用して、MPsが着色される発光塗料と砂や土壌を混ぜて特定の光(波長)を当てることで、MPsだけを容易に見つけることができるものです。スマートフォンやタブレットのカメラを通して観察し、写真を撮って記録に残すことも可能です。

そんな『ぷらウォッチ』についての気になる詳細は…次回に続く!

   ぷらウォッチ

 

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