[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

新型の顕微レーザーラマン分光装置10月発売

2012年8月12日


熟練技術の調整作業を無人化 メンテナンスを3分で
 
当社は、炭素素材やシリコンなどにレーザーを照射して、わずかに生じるラマン光から分子構造を分析する顕微レーザーラマン分光装置「LabRAM HR evolution」を10月1日に発売。本製品は、業界最長レンジ(深紫外~近赤外)でラマン光を波長ごとに分けて検出でき、かつ最高精度の分解能を提供する装置です。従来までピアノの調律のように、専門家がマイクロ単位で調整していた光軸調整を3分で自動化する機能を搭載。また、照射レーザーの切り替えといった本体設定も自動化することで、準備に必要な作業負担が軽減します。世界最高性能とともに簡便な操作性を提供します。

顕微レーザーラマン分光装置について

ラマン分光法は、分子あるいは結晶振動に起因して得られるラマン散乱光を測定することにより、その物質の構造や性質を評価する分析手法です。近年は、レーザーをはじめとする光学部品の進歩と共焦点型顕微光学系の採用により、感度が向上し応用分野が拡大しています。気体・液体・固体とあらゆる試料を前処理なく、非破壊・非接触で結晶構造や分子構造に依存した化学的なイメージを取得することができます。無機化合物・有機化合物の分子構造や結晶性の微小な違いも確認できるため、生化学・医薬品・ポリマー・化学・文化財・法化学・鉱物・半導体・化合物半導体・セラミックス・カーボン材料など応用は広く、年間の市場規模は毎年10%以上成長し続けています。

LabRAM HR evolutionについて

800ミリメートルの長焦点距離の大型分光器と共焦点光学顕微鏡などを組み合わせた装置。ラマン分光法を用いて、高速かつ高感度なデータ収集が可能で、分子構造の完全なスペクトル情報や分布などの情報を1秒かからずに得られます。従来から新素材の研究開発などで使用され、近年では、二次電池の材料の経時変化を、分子構造や結晶構造の違いで分析するニーズが高まっており、電気化学実験セルを新規オプションに採用し、従来からの高温測定セルや低温測定セル、引っ張り試験に加え、多様な分析手法を提案します。グラフェンやカーボンナノチューブといったナノスケールの先端材料に対しても、形態学情報とラマンスペクトルによる化学情報による画像化が可能なシステムに搭載しています。

LabRAM HR evolutionの特長

  1. 業界最高精度/最長レンジの顕微レーザーラマン分光装置
    分光して検出器までの焦点距離が800ミリメートル(業界最長)で、高精度な分解能を提供。同時に、複数の検出器を用いて深紫外線から近赤外線まで測定レンジの検出が可能。
  2. 本体設定を無人化、たった3分で
    高度な技術が必要な光軸調整を自動化。定期的に光の経路を調整する必要があり、本製品は特に大型のため、機械的なマイクロ単位の調整が困難だった。仏国子会社ホリバ・ジョバンイボン社の機構設計技術と当社の装置化を融合し自動化を実現。
  3. 二次電池評価や新薬向けのオプションを拡充
    材料評価に適した専用のオプションを拡充。二次電池の経時変化による分子構造の変化や新薬の有効成分の分布など、微小な試料を非破壊で迅速に分析するニーズに対応する。

発売日

10月1日

製品概要 

外寸法

1071×720×455ミリメートル

質量

95キログラム(本体のみ)

分解能

0.3 cm-1/pixel of CCD [633ナノメートル励起、1800gr/ミリメートル回折格子使用時]

測定レンジ

深紫外線(200ナノメートル)~近赤外線(1650ナノメートル)