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デジタル方式のタコグラフ 発売

1999年9月16日


当社は、デジタル記録方式のタコグラフ HIT−700を9月21日から販売します。運行中の速度・時間・距離のデータを記録するタコグラフ機能だけでなく、運行管理・配送管理・貨物追跡等のデータを収集・記録の拡張性を持っています。運送会社の事務の省力化および配送の効率化につながります。将来に向け構築が進むITS事業を、運輸分野でサポートする製品です。


−開発の背景−
道路運送車両法で、5トン以上の業務用トラックおよび、政令指定都市のタクシーなどに、速度・時間・距離の3項目の「運行記録」を自動で行なうタコグラフの装着が義務付けられています。今までは、円盤状の紙(タコチャート)に線描するアナログ方式のみが、運輸省の型式指定品でしたが、1998年3月に、新たに、デジタル記録方式も型式指定対象に加わりました。

一方当社は、1983年に業界で初めて、運行記録3要素はもとより各種センサーの接続や作業項目のデータに基づいて運転日報や作業記録などを自動化し、運送会社の事務の省力化および配送の効率化につながる、『運行管理システム』を開発し、累計約2万台の販売実績を持っています。

デジタル式タコグラフが型式指定に加わったのを機に、これまで当社が販売してきた物流の効率化がはかれる『運行管理システム』をベースに、さらに拡張性を持たせた、デジタル記録方式のタコグラフ『HIT−700』を開発。このほど運輸省より型式認定を受けました。(型式指定番号:TD−2およびTD−3)


−ユーザーにとってのメリット−
記録方式がデジタル式なため、周辺装置の接続によって、種々のデータとの同期記録が可能で、従来からのアナログ式のような単に3要素の「運行記録」だけではなく、さまざまな「運行管理」への応用展開が可能です。例えば、
GPSとの連動による車両位置の特定や、携帯電話を接続しての配車指示、および、冷凍保冷車両の温度管理や荷物の積み降ろしなどの作業解析、さらに請求書の自動発行など、「物流情報のトータルシステム」に発展できます。この他では、インフラ整備が進んでいる「ITS(高度道路交通システム)」への拡張性もあります。ETC(ノンストップ自動料金収受システム)と連動することにより、自動的に高速道路のIN/OUTの判別や料金の自動記録なども可能です。このように本器は、商用車の運行管理支援をシステムとして提供する中核をなす装置です。運輸分野ではデジタル情報管理が進みつつあります。今後タコグラフもデジタル方式に置き換わっていくと予想しています。

−機器の構成−
各車両ごとに取り付ける"車載装置"と、事業所に設置し本体に蓄積されたデータを抽出する"読取装置"およびパソコン解析ソフトの3種です。
データは本体に挿入する85.6×54×3.3mmのメモリーカードに蓄積され、降車後読取装置にカードをセットすれば、接続の市販のパソコンに運行記録が取り込めます。運転者は、乗車時にメモリーカードを車載装置に挿入するだけと簡単操作です。メモリーカードは、1日用と7日用の2種類です。
この基本の「タコグラフ」に、GPS、温度センサーや作業入力キーボードなどの、当社が既に販売の運行管理システムで用意している拡張機器を接続すれば、法令の「運行記録」だけでなく「運行管理」も可能となります。
なお、システム対応を含め本器は、当社子会社のエス・ジーインスツルメンツ(株)を総販売代理店として販売します。


〈 主 な 特 長 〉

  1. 幅広い拡張機器を用意。「物流情報トータルシステム」に発展可能。
    運行管理、貨物追跡といった豊富なオプション機能で、ユーザーのニーズに対応したオーダーメードのシステム構築が可能です。
  2. 手作業による作業から解放。
    労働時間、連続運転時間、走行距離、最高速度が数値化されるため、手作業による解析や集計業務が不要で、運行管理者の管理工数が大幅に削減できます。
  3. カードキー感覚の操作。
    乗務時にメモリーカードを車載装置に差し込み、降車時に抜き取り事業所の読み取り装置にセットするだけと簡単な操作でデータを記録します。運行日報の作成が不要、大幅な工数削減につながります。



〈 標 準 価 格 〉
 車載装置:7万5,500円
 読取装置:25万円
 パソコン解析ソフト:10万円(基本仕様)



〈販売目標台数〉
 初年度:1万台(車載装置)
 次年度:2万台( 〃 )



〈 主 な 仕 様 〉
 速度データ収集ピッチ:0.5秒ごと
 メモリーカードの種類:1日用と7日用の2種類
 外形寸法:178(W)×155(D)×50(H)mm  約1Kg(車載装置)
 オプション機能:作業登録、GPS位置情報、温度計測、携帯電話などによるデータ伝送、他



〈 販  売  先 〉
トラックデーラー/メーカー、運送業者、タクシー など




参考資料

〈ご参考〉

  • ITS(インテリジェント・トランスポート・システムズ)
    高度道路交通システム。最先端の情報通信技術などを駆使し、人と道路と車を一体に構築し、道路・交通の抱える問題の解決を狙いとする新しい社会システム。運輸省をも含む運輸業界では、トラックなどの商用車の情報化に向けた、各種施策に積極的に取り組んでおり、トラック版ITSの構築を目指している。本製品は、速度・時間・距離の3要素の「運行記録」にとどまらず、データ記録や周辺装置の接続により、さまざまな「運行管理」の応用展開が可能であり、トラック版ITSの中核を担う可能性がある。
  • ETC(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム)
    クルマが有料道路の料金所を通過する際、ゲートと各車両に搭載された車載器との間で通信を行い、ICカードを使って自動的に料金決済が可能になるシステム。料金所を通過する際の所要時間短縮や料金所付近の交通渋滞緩和、ノンストップによる排出ガスの低減などに期待がよせられている。本器をETCの車載器と接続すれば、この情報をも取り込んだ運行管理システムが組める。
  • タコグラフ
    「速度・時間・距離」の3要素の運行記録をおこなうもの。
    道路運送車両法で、5トン以上の業務用トラックおよび、地方運輸局長の指定する地域のタクシー(個人タクシーを除く)等に装着が義務づけられている。今まではアナログ式のみが運輸省の型式指定品であったが、1998年3月に、デジタル記録方式も新たに型式指定品目に加わった。

    −アナログ式とデジタル式の違い−
    アナログ式は、速度・時間・距離の3要素を、円盤状の紙(タコチャート)に線描して記録する方式。デジタル式(正式名・ディジタル式運行記録計)は、運行データをデジタル(ビット数字)化して記録する方式。アナログ式に比べて、解析などの作業を素早く、かつ正確に処理でき、運行管理の応用展開をはじめ、飛行機のフライトレコーダーのように、事故解析等の立証にも有効。今後、業界ではデジタル式が主流になると予想する。
  • 運行記録と運行管理の違い
    運行記録とは、「速度・時間・距離」の3要素のデータのみを記録する。
    対して運行管理は、事業者が車両における運行(誰が、いつ、どこに、何を運んだか、または運ぼうとしているのか)を管理すること。
  • 解析ソフトとメモリーカード
    デジタル式運行記録計にて記録された「速度・時間・距離」のデータの読取および、パソコン上にデータの図表化をするソフトウェア。当社が長年に渡り蓄積した運行管理の要素を付加したソフトウェアの制作も可能。メモリーカードは、収集したデータを蓄積するもので、1日用と7日用の2種類がある。車載装置にセットしてデータの記録を行ない、読取装置にてデータを読み取る。
  • エス・ジーインスツルメンツ(株)
    社  長:石田 耕三(兼 当社専務取締役)
    住  所:東京千代田区内神田1-7-8
    事業内容:HITの販売および、ソフトウェアの制作会社。「運行管理」市場は、いかに客先要求のソフトを提供するかがキー。ソフト開発会社を総販売代理店とする。
    資 本 金:4,500万円(内、当社出資比率91%)
    売 上 高:約4億円/社 員 数:20名