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分析オペレーション部門がISO/IECガイド25の認定を取得

2001年6月26日


当社は、自社の分析・計測機器を使ってユーザーなど外部からの受託分析を行う分析オペレーション部門で、試験結果に対する国際的認証が受けられるISO/IECガイド25試験所認定を取得しました。認定範囲は鉄鋼の炭素・硫黄・酸素・窒素分析の分野で、分析機器専門メーカとしては世界で初めての認定となります。認定取得を契機に当社ブランドの国際的な信頼性を向上させ、さらなるグローバル展開の礎を築く方針です。

<背景>
経済活動のグローバル化が進展すると共に、計測機器業界においても国際標準の重要性に対する認識が広がっています。アジア、欧米各国への輸出に注力している当社も、1993年にISO9001、1997年にISO14001の早期取得など積極的な取り組みを行ってきました。今回は新たに、品質管理システムのみならず試験結果に対する国際的な認証が受けられるISO/IECガイド25試験所認定を取得しました。

<今回の認定範囲について>
当社の分析オペレーション部門(名称:分析センター)は1982年に開設以来、研究開発及び品質管理分野で用いられる分析装置の展示や受託分析をおこなっています。今回の認定範囲である炭素・硫黄・酸素・窒素分析は、試験所開設時から扱っている分野で、鉄鋼、金属材料などの品質管理のための成分分析に該当します。試料中の炭素や酸素の成分を分析することで、鉄鋼材料の性質、たとえば鉄道レールの強さや、自動車のボディ材料を薄くする為の性質等がわかります。

<試験所認定のメリット>
当社の分析センターでは、分析機器メーカとしてユーザー側に優れた製品を提供するのはもちろん、その製品を用いて得られる「信頼性のある分析結果」を提供することが重要と考えています。今回の認定により、当社の分析センターが提供するデータは、認定範囲(鉄鋼の炭素・硫黄・酸素・窒素分析)において国際的なルールに従った確かさ(信頼性)をもって、日本国内のみならず世界各国間の相互認証が得られるようになります。

今後は、試験所認定から得た分析ノウハウを開発・生産現場へもフィードバックしながら、他の分野でも国際基準の認定取得を目指します。試験所認定を契機に国際的な信頼性の向上に寄与し、さらなるグローバル展開の礎を築く方針です。

<ISO/IECガイド25試験所認定 概要>
機関の名称:株式会社 堀場製作所 分析センター
機関の分類:試験所
認定範囲:鉄鋼の炭素・硫黄・酸素・窒素分析
審査機関:財団法人 日本適合性認定協会(略称:JAB)
認定取得日:平成13年6月26日


参考資料

  • SO/IECガイド25
    国際標準化機構(略称:ISO)と電気技術分野において協力関係にある国際電気標準会議(略称:IEC)との共同で1978年に制定された試験所のための認定規格。試験・校正機関を対象とした規格で、ISO9000シリーズと同様の品質面における運営システムの他に、試験・校正実施に必要な技術管理(分析者の技術的能力、試験設備、トレーサビリティ)の要求事項が加わっている。

  • (財)日本適合性認定協会(略称:JAB)
    日本工業規格(JIS)または国際規格への適合性評価に関わる事業を行い、適合性評価制度の下でわが国唯一の認定機関としての役割を担う純民間の非営利機関。今回の試験所認定は、ISO/IECガイド25の基準に基づく審査でその適合性を認めるもので、1996年から開始され、現在機械・化学分野をはじめとし、約90の試験所が認定されている。

  • 認定範囲の金属分析について
    今回の試験所認定は、化学試験分野における鉄鋼中の炭素、硫黄、酸素、窒素の燃焼分析の範囲で取得した。分析手法は、金属分析装置の内部に試料を入れ、約1000〜3000℃まで加熱し、発生する二酸化炭素や窒素ガスの濃度を赤外線検出器で測定する。鉄鋼中のこれらの成分はいわゆる不純物で、ppmレベル(100万分の1)の違いが材料性質に影響を与える。このため提供されるデータに国際的認証を得ていることを要求されることがあり、数値そのものの信頼性が重要となる。

  • 当社の分析センター
    世界中の各企業にて研究開発、品質管理分野で用いられている分析装置の展示及びデモンストレーションを行なっている。国内及び世界中の購入を検討している顧客から試料を預かり、依頼分析として受け付けており、その数は年間約5000件以上になる。また、購入調査のための依頼分析以外に有償委託分析として年間500件の依頼分析や分析技術コンサルティングも実施している。