経営トップと社員が直接話して理解を深める「誕生日会」

始まりのエピソード

HORIBAでは1967年以前から社員の誕生日を祝う誕生会が行われていました。開催当初は堀場製作所本社の近くにあったレストランで開催され、時代とともに自社の講堂や食堂で出席者が円卓を囲んでの誕生会が行われるようになりました。創業者の堀場雅夫の夫人が手作りのケーキでもてなしたり、役員がエプロンを着けて手作りの装飾と料理で社員の日頃の労をねぎらったりするなど、みんなで集まって楽しむ、というスタイルは現在も変わらないHORIBAの良き伝統となっています。誕生者には記念品が贈られ、当初は木の箱に入ったHORIBAの名前が刻まれたスプーンが用意されました。
何年か会を重ねた後、しばらく誕生日会の代わりにカード付のケーキが配られるだけの時期もありましたが、​​​1999年に​​​​「ACE 21 Birthday Party」と名称を改めて社員が集う誕生日会として復活しました。

 
(左)レストランで開催した初期の誕生日会
(右)自社内で開催した頃の様子。役員がブラックスーツにエプロンを着けて接待

ACE 21とは

「ACE 21 Birthday Party」は、21世紀への切り札(ACE)という意味と20世紀から21世紀へ移り変わる瞬間を偶然に経験できることを記念する意味を込めて、堀場厚会長(当時社長)により命名されました。社是「おもしろおかしく」を実現するためには、経営についての考え方やビジョン、現場での出来事を経営トップと社員が直接会って話をする場が非常に重要だという経営トップの“おもい”が込められています。本社地区では毎月、東京や東海地区など国内各地にある拠点でも実施し、年間で約20回開催し、その毎回に堀場厚会長をはじめ、全役員・執行役員が参加してきました。誕生日会には決められたルールが一つだけあります。それは「管理職は招待されない」ことです。なぜなら、経営トップが中間管理職のフィルターを通さずに現場の声を直接聞く狙いがあるためです。誕生者をお祝いすることで日ごろの仕事への感謝の気持ちを伝えるだけでなく、普段何気なく感じている社内のことについて、経営トップと社員が直接顔を合わせて話すことができる非常に良い機会となっており、企業規模が拡大した現在も続いています。

 
(左)ACE 21 Birthday Party 中央は堀場厚会長(当時社長)
(右)創業者の堀場雅夫(故人)も毎回出席し、社員との交流を楽しみました

時代が変わっても現在も形を変えて続く「ACE 21 Birthday Party」

従来のケーキカットに代わり、くす玉開きでお祝い

新型コロナウイルス感染症拡大により2020年3月以降開催を見合わせていた「ACE 21 Birthday Party」を、密にならないよう広い会場で開催し、内容も一部変更して2022年7月から再開しました。毎回約100名が参加しています。食事前には、堀場厚会長による卓話があり、誕生会に出席した社員しか聞くことができない、直近のエピソードを交えた会長の “おもい”が伝えられます。
コロナ禍で人との接触が少なくなり、改めて直接顔を合わせてコミュニケーションをとることの大切さを実感しています。今後も時代に合った形に変えながらも、経営トップと社員の距離が近いHORIBAの文化を大切にし、おもいをひとつに、新たなチャレンジへとつなげていきます。

 
(左)従来のケーキカットに代わり、くす玉開きでお祝い
(右)社員が毎回楽しみにしている抽選会


堀場エステック 堀場弾社長、堀場厚会長、堀場アドバンスドテクノ 西方健太郎社長(前列中央)を囲んで同じ会場では堀場テクノサービス 千原 啓生社長をはじめ、役員一同がそれぞれに社員と交流

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