自転車競技に取り組む弊社のアスリート社員 中司 大輔が、6月16日~18日に北海道で開催された「UCIグランフォンドワールドシリーズ ニセコクラシック2023*1」に出場し、見事「150km Men Age of 19 to 34」で7位となり、英国で開催される「UGFWS チャンピオンレース*2」出場権を獲得しました!仕事をしながらアマチュアレースの上位を狙い、プロリーグへの挑戦を続ける中司に自転車の魅力や競技へのおもいなどを聞きました。
*1:UCI(国際自転車競技連盟)の傘下となるシリーズ戦に組み込まれたレース。日本ではアマチュアの最高峰といわれる。
*2:世界中の選ばれたアマチュアライダーが集まる「アマチュアの世界選手権」といわれる大きなレース
(株)堀場製作所
エネルギー・環境本部 エナジーシステムセンター
システムプロダクト部 EMS Productチーム
中司 大輔
入社3年目。HORIBAの主力製品のひとつ、エンジン排ガス測定装置「MEXA-ONEシリーズ」の設計に携わる。2019年頃より自転車競技をはじめ、入社後社内の自転車俱楽部にも所属。全日本自転車競技選手権大会や栃木国体(滋賀代表)などに出場。2023年より自転車ロードレースチーム「備後しまなみeNShare*3」のメンバーとしてプロリーグへ挑戦。
*3:自転車競技、自転車の普及、地域振興の3つを活動の基軸とし、自転車を共通のキーワードに集まったメンバーで構成。国内最高峰のサイクルロードレース、Jプロツアーに参戦するクラブチーム。
2023年
■美山サイクルロードレース タイムトライアル部門 8kmトロバラ 優勝
■ニセコクラシック2023
・「Time Trial Men Age of 19 to 34」 5位
・「150km Men Age of 19 to 34」 7位
2022年
■JBCF 西日本ロードクラシック E1 12位
■全日本選手権ロードレース U23 出場
■JBCF 古殿ロードレース E1 8位
■栃木国体出場
子どものころから約15年水泳をしており、その息抜きにと先輩に誘われ自転車に乗り始めました。水泳は景色が変わらず決まったメニューが多かったですが、自転車は景色も変わり、いろいろな練習があったのでいい息抜きになりました。その後、水泳の競技から離れるタイミングでちょうど家の近所で自転車のレースがあったため、1回出てみようとなりました。
魅力はいろいろありますが、競技以外にもサイクリングを楽しめることです。美味しいものを食べに行ったり、山に登ったり、競技にはない楽しみがあります。競技の魅力は、予選もなくいきなり「よーいドン!」で順位が決まる。それがすべてなので、勝ったときの喜びが大きいです。また、スピードもあり非日常感も味わえます。レースでは平均で40km/h、トップスピードは60~70km/hは出ます。下りだと80~90km/h出ることもありますね。
昨年出場したアマチュアのレースで上位に食い込めることが増え、全日本自転車競技選手権大会や栃木国体に出場できました。そのなかでプロ選手と走るうち、アマチュアとの大きな力の違いを感じました。いずれ同じところにいけるかもしれないですが、プロのなかで学び、早く力をつけたいと考えるようになりました。以前から面識があり、現在のチームメイトでもある満上亘選手がプロリーグに参戦するクラブチーム「備後しまなみeNShare」に所属していたので相談し、そのチームの監督と話をすることができたことで、今年からメンバーに迎え入れてもらうことができました。
大きな変化としては、今までは準備からレース、移動まですべてをひとりでしていましたが、今はチームメイトと準備や練習、移動などをするようになりました。また、レースではチームで動いて、チームで勝ちに行くチーム戦もするようになり、その奥深さを随所で感じています。チームの雰囲気がよく楽しいですし、レースへのモチベーションが上がりました。チームとしてのサポートもあるので、個人でするよりも良い面が多いです。
エンジン排ガス測定装置「MEXA-ONEシリーズ」の設計が主な業務です。業務量は多いですが、上司やチームの方々の支えもあり調整しあいながら進めています。練習時間確保のため時短勤務をしており、競技に取り組みやすい環境を整えていただいています。当初ニセコクラシックまでの予定でしたが、今回、UGFWS チャンピオンレースへの出場も決まりましたので、時短勤務は継続となります。
どのレースも結果は大事ですが、怪我をすると仕事に支障が出てしまうので、「怪我をせずに帰る、月曜日は出社する」ということを考えて取り組んでいます。自転車競技も好きですし、仕事もしているから頑張れています。仕事の息抜きが自転車、自転車の息抜きが会社、仕事になっています。これは会社によい雰囲気があるからこそですね。
ニセコクラシックには「UGFWSチャンピオンレース」への出場権獲得だけではなく、勝利を狙い練習してきました。結果は7位と勝つことはできませんでしたが、初参加で上位に食い込むことができ、良い結果になったと思います。今後の目標は、8月4日に開催される「UGFWSチャンピオンレース」で上位に食い込めるよう、さらに調子を上げていきます。また、Jプロツアーや11月にはニセコクラシックと並び、国内の市民レースでは最高峰となる「ツール・ド・おきなわ」がありますので、こちらでも良い結果を出せるように引き続き頑張ります!
「JBCF 東日本ロードクラシック Day1」 「JBCF 東日本ロードクラシック Day2」写真中央:中司
「JBCF 西日本ロードクラシック」 「ニセコクラシック2023」写真左:中司
Photo:ShizuFurusaka / TheKey
2023シーズンはチーム構成も20代の選手が増え、フレッシュなチームとして国内最高峰のサイクルロードレスリーグ「Jプロツアー」に参戦しています。まだまだ経験値では他のトップチームに劣る部分はありますが、「若さ」を武器にチャレンジャーとしてひとつでも上の順位をめざして頑張ります!また、今期より加入の中司選手も若手の中心メンバーとなり、チームの重要なポストを担ってくれています。ロードレースは1人では勝ち抜くことが難しいスポーツで、個と個の力を結集させ、作戦を組み、チームのエースを上位に導くことが醍醐味です。中司選手は今年より加入していますが、過去のレースの実績からも新加入選手、若手選手のまとめ役として期待しています。
所属選手全員が自分の役目を全うしたとき、備後しまなみeNShareは表彰台の真ん中に立てると信じています。今シーズンの備後しまなみeNShareへの声援、応援よろしくお願いします!
写真:「備後しまなみeNShare」の仲間と。左から2人目が中司