新エネルギー社会の実現に貢献 次世代モビリティへの技術革新を担う研究施設HIMaC2のオープニング式典を開催

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株式会社堀場製作所(以下、当社)と米国カリフォルニア大学アーバイン校(以下、UCI)の連携により2021年7月に開設した「HORIBAモビリティ・コネクティビティ研究所」(HORIBA Institute for Mobility and Connectivity2:以下、HIMaC)は、コロナ禍で延期となっていたオープニング式典を10月11日(現地時刻)に開催しました。

HIMaCはUCIの先端電力・エネルギープログラム(Advanced Power and Energy Program:以下、APEP)が中心となり、これまで異なる領域として扱われてきたエネルギー分野とモビリティ分野を有機的に統合し、さまざまな環境・エネルギー分野の課題解決に向けた研究に着手しています。ゼロエミッション車、コネクテッドおよび自動運転車技術、エネルギーと輸送部門の統合の未来に焦点を当て、エネルギー効率、環境、安全の分野に貢献する新しい技術の創出をめざしています。

オープニング式典にはUCIのハワード・ギルマン学長を筆頭に大学関係者と現地政財界から多数ご列席のもと、HIMaCが設置されているUCI構内「エンジニアリング・ゲートウェイ」ビルにて盛大に執り行われました。

式典において当社会長兼グループCEOの堀場 厚は「UCIとHORIBAとの長年にわたる協力関係のもと、この革新的な研究施設が世界に先駆けて完成したことを喜ばしく思います。また、私たちの分析技術がこのHIMaCから発信される先進の研究成果に寄与できることを大変光栄に思います。HORIBAはHIMaCが新しいエネルギー社会の実現に貢献し、将来の社会をより永続的に豊かなものにする唯一無二の研究機関になると確信しています。電動化や水素への関心が高まるなか、世界はHIMaCの成果を心待ちにしています」と挨拶を述べました。

UCIのプラモド・ハルゴネカール研究担当副学長からは「HIMaCはエネルギーと輸送の相互接続システムという重要かつ革新的な研究を手掛ける最先端の研究所です。この研究所と共にUCIは、常に画期的な発見や発明を生み出す新興分野の最前線に身を投じ、循環型社会の実現に貢献します。持続可能な輸送・エネルギーシステムの構築に向けて、私たちと共通のビジョンをもつHORIBAには、革新的な技術創出にご協力いただいておりとても感謝しています」との謝辞をいただきました。

2021 年 7 月 6 日の発足以来、HIMaCは数多くのプロジェクトや研究イニシアチブを通じて持続可能なエネルギーの課題に積極的に取り組んできました。この研究所から発表された研究進捗は大きな注目と賞賛を得ており、米国エネルギー省 (DOE) から未来のコネクテッドおよび自動運転車技術のための公道ネットワーク プラットフォーム確立に向けた600 万ドルの助成金を受けています。

現在HIMaCにおいて進行中のプロジェクトには、米国カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)と中型・大型車両のゼロエミッション移行段階での規制イニシアチブに焦点をあてた共同研究が含まれます。他にもいくつかのプロジェクトが議論されており、モビリティとエネルギーの両分野に寄与するHIMaC への期待はますます高まっています。