お昼の時間ですよ~HORIBAの「食」の取組み 三陸・常磐ものネットワークに参画~

今日も出汁(だし)の香りが漂う堀場製作所の食堂。
定食2種、麺類、丼ぶりなど日替わりメニューのうち、ひと際長い列の先には「ビンナガマグロのマスタードカツ定食」が。
素早く盛り付けられた定食を「いただきます」。 
サクっとした衣に包まれたマグロにかかるトマトソースが爽やかな口当たり。
「美味しい」。 

このメニューに使われているマグロは「三陸・常磐ものネットワーク」を通じて仕入れた三陸・常磐産です。
「三陸・常磐ものネットワーク」とは、三陸・常磐ものの魅力を発信し、消費拡大を推進するプロジェクト。HORIBAグループも今年の1月末から参画し、毎月三陸・常磐産の食材を使ったメニューを提供しています。

株式会社典座 貫井さん


「食べてくれる皆さんに喜んでもらいたい」という料理長の貫井(ぬきい)さん(株式会社典座)。

栄養バランスだけでなく彩りも意識して、今回のビンナガマグロのカツには季節の野菜であるトマトソースを添えました。食べる人の声を大切に、時間があれば食をテーマにした展示会にも足を運びます。

地産地消のため普段は地元(京滋)の食材を中心としたメニューを提供していますが、「さまざまな地域や地方の調理方法を調べることで発見がある」(貫井さん)と月1回の三陸・常磐ものの提供にも力が入ります。

山家焼き風 三陸産いわし入りハンバーグ定食 (メインのハンバーグに、三陸産茎わかめの磯風味カツや色とりどりのサラダ、副菜として大豆と枝豆の煮物などがついている)


今年の7月には、郷土料理の一つである「山家(さんが)焼き」をアレンジした「山家焼き風 三陸産いわし入りハンバーグ定食」を提供しました。

漁師が山に入る時、アジやイワシなどの魚と香味を叩いてなめろうにし、それをアワビの殻に入れて焼いた山家焼きを食べる文化があったことを知り、 食堂メニューに取り入れました。

三陸・常磐ものフェアで提供したメニューの中には、上半期NO. 1の喫食率を達成したものもあり、貫井さんの表情は明るい。

株式会社ホリバコミュニティ 中城さん

 
「食」にこだわる理由について「栄養バランスの整った食事を摂ることで、健康な身体が作られます。毎日昼食で何を食べるかはとても大切」と教えてくれたHORIBAの福利厚生会社 ホリバコミュニティの中城さん。

HORIBAでは、食堂委託先である典座、ホリバコミュニティ、総務部門の安全衛生担当者などで構成する独自の「給食委員会」を2008年に発足し、社員の健康を支える取り組みを継続しています。例えば、「定食は、産業医が業務内容などを考慮して算出した650±30キロカロリーに調整しています。満足感を感じるバランスの良いメニューで、野菜の量、タンパク質や脂質も掲示しています」(中城さん)。

4月、5月の三陸・常磐ものフェアで提供したメニュー

 
食堂を訪れる社員からは「独自メニューが好き」「メニューにこだわっている」「一人暮らしの栄養管理にありがたい」と好評です。

毎日食堂でやさしく香る出汁について触れると「毎日一から出汁をとっています。以前、創業者の堀場 雅夫さんから『しっかりと出汁をとって薄味で料理を作ってほしい』と言われたことがあります。そこは今もしっかりと守り続けています。毎日提供する味噌汁も、味噌の量を極力減らし、カツオや昆布、野菜それぞれの出汁のうまみで塩分を抑えるようにしています」(貫井さん)と「ほんまもん」へのこだわりと食べる人への思いやりを感じました。

コロナ禍を経て、最近では社員の健康志向の高まりや食に求めるものに変化を感じるというお二人。
「食堂の取り組みを通して、今後もさらに栄養バランスの整った食事をとることや健康の大切さを伝えていきたい」(中城さん)。

社員の健康こそ社是「おもしろおかしく」を実現するための土台と位置づけるHORIBAの健康経営の取り組みは続きます。

 

※ 給食委員会:
2008年から始まった食堂から健康づくりを促進するためのHORIBA独自の委員会。HORIBAグループ各社の総務部門や安全衛生担当者、労働組合などの職場の代表者、ホリバコミュニティ、食堂業者、健康保険組合、健康管理室、の「6人7脚体制」で構成され、2か月に1度、食堂の利用状況や社員の要望を共有するほか、新メニューの提案、改善点などを議論しています。

(記事は取材当時の情報です)

 

関連情報 

三陸・常磐ものネットワーク公式サイト(HORIBAグループ 取組み事例) 

健康経営も『おもしろおかしく』 - HORIBA