HORIBAが2003年よりブースを出展している、大阪科学技術館(大阪府大阪市)が7月15日にリニューアルオープンしました。大阪科学技術館は1963年の開館以来、常に新しい先端技術を体験・実感することができる施設として2年に一度の頻度で改装を行ってきました。今年、開館60周年という節目を迎え、さらに2025 年大阪・関西万博が開催されることによる来館者数増加も見据えて大規模なリニューアルを行いました。HORIBAブースの大規模なリニューアルは、2003年以来初めてのこととなります。ブースのリニューアルにあたり、社内でアイデアを募った結果、200件を超える提案がありました。そのなかから厳選され、試行錯誤を重ねて完成したブースを紹介します。
HORIBAブースは「はかるとわかる はかる研究所」。
「はかる」ことは、感覚だけではわからないことをはっきりと数字に表す技術であり、地球環境の改善や豊かな暮らしの実現に貢献しています。
ブースでは「はかるとわかる」をテーマに、HORIBAの「はかる」装置を実際に使って「わかる」を体験していただくことで、「はかる」ことの大切さを楽しく知ってもらいたいと考えています。
「はかる」体験の一つ目は、「+2.00℃をめざそう」。
自分の感覚と実際の温度にどれくらいの差があるのかを、ゲーム感覚で楽しく測定することができます。触るだけ見るだけでは分からないことを、放射温度計を使うことで数値として確認することができます。
巨大温度計の穴に手を入れてボタンを押すと、温風が手を温めます。2℃上昇したと感じたタイミングでもう一度ボタンを押すと、測定結果とともに測定前の温度との差がスコアとして表示されます。ここでは小数点以下2桁の高精度で温度測定するHORIBAの非接触放射温度計で手の表面温度を測定しています。温度差+2.00℃をぴたりと当てるのは至難の業ですよ。
二つ目は、「マイクロプラスチックを見つけよう」。
近年社会問題にもなっているマイクロプラスチックは、直径5mm以下と微小なうえに、一見すると砂にしか見えないため、目で見分けることがとても困難です。
しかし、HORIBAのマイクロプラスチック簡易学習キット「ぷらウォッチ」※で観察すると砂の中のマイクロプラスチックをすぐに見分けることができます。ブースでは、山の中、川の上流・下流、公園、駐車場で採取した土や砂を「ぷらウォッチ」の技術を用いた巨大顕微鏡で観察することができます。意外な結果にきっと驚くこと間違いありません。
三つ目は、「ぴかぴかをはかってみよう」。
「つや」や「てり」といった尺度で表現される心理的、感覚的な物理量を「光沢」と言います。光沢を人の目で判断する場合、その時々の周囲の明るさや体調、精神状態によっても結果に差が生じるため、常に客観性を持たせることは非常に困難です。
しかし、HORIBAの光沢計を用いると、測定対象物の表面がどれくらい「ぴかぴか」しているのかということを数値化することができます。ブースには、フライパン、お皿、スマートフォン、タイヤ、学校の机、ランドセルなど、普段身近にある20種類以上のものを用意していますので、光沢計を使っていろいろな物の光沢を測定してみてください。
四つ目は、「はかるとわかる ホリバ・クエスト」。
画面の中に登場する人の困りごとを見つけ出し、適切な「はかる」装置を選択していくことで問題を解決していく探検型のゲームです。自然エリア、都市エリア、工場エリアの3つのステージでミッションにチャレンジし高得点を狙います。
このゲームを通じて、身近にあるさまざまなことに「はかる」が役に立っているということを知ることができます。
このようにHORIBAブースでは、実際の装置を使いゲームのように遊びながら、目に見えないものやあいまいなことを「はかる」と「わかる」ようになることを、体験・学習することができます。
みなさまもぜひリニューアルした大阪科学技術館・HORIBAブースにお越しください!
※「ぷらウォッチ」は、株式会社堀場テクノサービスの登録商標です