新入社員研修に密着 ~HORIBA Blueberry Farmでの土壌測定・農作業体験~

5月20日、自社農園「HORIBA Blueberry Farm ‟Joy and Fun(ジョイアンドファン)”」(滋賀県高島市安曇川)で、国内HORIBAグループの新入社員106名を対象にファーム研修を行いました。

4月から12月の期間で実施している今年の新入社員研修のねらいは 、「HORIBAという舞台で個性・強み・能力を最大限に発揮し、Value※1を実践できるようになる」です。ここで言うValueとは、独自性あふれるソリューションを生み出し続けるための道しるべであり、「チャレンジ精神」、「誠実と信頼」、「卓越の追求」の3つを指します。
そのなかでも今回のファーム研修は、”はかること”の意義を考えること、HORIBAのCSR※2活動の理解を深めること、社会人としての食生活を見つめ直すことを目的としています。自社農園についての事前学習や研修当日の体験を通して、新入社員が一体となってこれらの目的を意識しながら研修に取り組みました。

※1 Value: HORIBAグループの「Our Future」(ビジョン、ミッション、バリュー)を制定 - HORIBA
※2 CSR: Corporate Social Responsibility (企業の社会的責任)

HORIBA Blueberry Farm “Joy and Fun” は、2012年に耕作放棄地の活用による地域貢献のために開園され、現在は従業員が自然や農作業を通じて心身をリフレッシュすることができる福利厚生施設として利用されています。
隣接するソラノネ食堂を経営されている有限会社ブルーベリーフィールズ紀伊國屋の皆様の全面的なご協力のもと、開園から14年間、「こころとからだの健康づくり」を実践する場、社是である”おもしろおかしく”を体感する場として従業員を支えてきました。

ここからは、実際に研修に参加した新入社員が、当日の様子をお届けします!

岩田会長の講話

研修の初めに、有限会社 ブルーベリーフィールズ紀伊國屋 岩田 康子会長よりお話しいただきました。「自分のいのちをどのようにつないでいくかは自分の判断であり、健康をつくるのは毎日の意識と選択です」というお言葉に新入社員の食生活への意識が高まりました。
また、講話をお聞きした後に野菜の摂取量を調べると、理想的な摂取量を下回る新入社員が大半を占め、自分の野菜不足を目の当たりにしてショックを受ける姿も見られました。社会人としての毎日の食生活を見直す良い機会になりました。

ファームオリジナルの昼食

新入社員お待ちかねの昼食の時間です!
昼食には、滋賀の土地で採れたものをふんだんに使用した地産地消カレーをいただきました。
朝から作業して空腹になった新入社員の心をつかむ美味しさで、おかわりの行列が絶えませんでした。

自社製品を使った土壌測定

昼食後は、畑の土壌を採取し、コンパクト水質計LAQUAtwin(ラクアツイン)を用いてpH(ピーエッチ)を測定しました。
測定結果をみた新入社員からは、採取場所によってpHが異なることに驚きの声があがりました。数値化することで、見た目や土の感触ではわからなかった違いやそれぞれの農作物に適したpHがあることを知り、”はかること”の大切さを学ぶことができました。

(左) 土壌採取の様子 (右) pH測定の様子

農作業体験

燦燦と降り注ぐ陽の光を背中に浴びながら、種まきやジャガイモ畑の土寄せ・花摘みを体験しました。普段何気なく食べているものにはたくさんの手間暇がかけられていることを実感し、小さな種から大きく成長して私たちの食卓に届いていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。今回植えた種もいつかは誰かの食卓に届くと思うと待ち遠しいです。

 

(左) 種まきの様子 (右) ジャガイモ畑の土寄せ・花摘みの様子

新入社員の感想を一部紹介します。

 

HORIBAグループの新入社員が全員揃って行う研修が終了してから約1か月、すでに各部門へ配属された新入社員もいるなかでの今回のファーム研修では久しぶりの再会を喜ぶ声が上がり、お互いの近況を報告しあう姿が見られました。ともに研修に励んだ同期はかけがえのない存在です。秋には、滋賀県朽木の研修センター FUN HOUSE(ファンハウス)※3で修了研修があります。そこでまた会える日までそれぞれの場所で一生懸命がんばろう、と声を掛け合って今回のファーム研修は幕を閉じました。
周囲とのコミュニケーションを大切にしながら何事にも果敢に挑戦し、試行錯誤を繰り返して成長してほしい。そして、HORIBAという舞台でステンドグラスのように十人十色の光を放ってほしい。そのような、HORIBAの新入社員研修に込められた「おもい」が、この記事を通じて伝われば幸いです。
今後もHORIBAは、地域貢献と従業員の「こころとからだの健康づくり」に努めてまいります。

※3 FUN HOUSE:「研修所は工場以上に価値を生み出す場所」という考えから誕生した研修センター。日常業務から離れた空間で宿泊も兼ねて共に過ごすことにより、研修や会議への集中力を高めながら、活発なコミュニケーションの促進を図っています。

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