ネオニコチノイド系殺虫剤 クロチアニジン測定キット

クロチアニジンはネオニコチノイド系の殺虫剤のひとつで、2003年に登録された農薬です。殺虫活性幅が広く、多くの農作物に使用されています。本キットは、農産物や環境中に残留するクロチアニジンを簡便、迅速(2時間以内)、高感度かつ定量的に多検体を分析できるので、生産現場での出荷/加工前検査や一次スクリーニングに最適です。

 

事業セグメント: Scientific
製品分類: Life Science

 

 

機器分析との比較

機器分析は高精度な測定法ですが、下記の前処理や装置のオペレーションに高い技術と時間、また有機溶媒として大量のアセトン、ヘキサン、酢酸エチルなどが必要です。本キットは、前処理が簡便で時間も大幅に短縮でき、抽出溶媒も少量のメタノールのみを使用するだけでクロチアニジンを測定することが可能です。
機器分析との比較

主な適用例

農産物抽出液の標準曲線に与える影響

 

 

次のデータは基本性能です。詳しい仕様はお問い合わせください。

標準曲線

標準曲線

交差反応性

ネオニコチノイド系殺虫剤 交差反応性(%)
クロチアニジン 100
ジノテフラン 65
アセタミプリド < 0.1
イミダクロプリド < 0.1
チアクロプリド < 0.1
ニテンピラム < 0.1
チアメトキサム < 0.1
その他の殺虫剤・殺菌剤 交差反応性(%)
硫酸ニコチン < 0.1
ピリフェノックス < 0.1
カルプロパミド < 0.1
フサライド < 0.1
プロベナゾール < 0.1
テブフェノジド < 0.1
トリシクラゾール < 0.1
エトフェンプロックス < 0.1

機器分析との相関性(玄米)

機器分析との相関性(玄米)
データ提供:岩手県環境保健研究センター 畠山えりこ先生

同時再現性(きゅうり)

試料 平均(ppb) SD CV(%)
A 2.1 0.17 8.2
B 4.9 0.30 6.0
C 11.5 0.83 7.2

n=8

分析者間再現性(きゅうり)

試料 平均(ppb) SD CV(%)
A 2.3 0.03 1.1
B 5.5 0.16 2.9
C 12.6 0.35 2.8

n=3

日間再現性(きゅうり)

試料 平均(ppb) SD CV(%)
A 2.0 0.29 14.3
B 5.0 0.43 8.5
C 11.6 0.56 4.8

n=3

添加回収試験(きゅうり)

添加濃度(ppm) 回収率(%)
0.60 109.7±1.8
0.24 104.0±5.7
0.10 109.6±11.9

n=3
同時再現性、日間再現性、分析者間再現性、添加回収試験は、本キットが農産物中のクロチアニジンを定量的に測定できることを示しています。

キットの主な構成品・有効期間

内容(剤型) 容量 数量
抗体プレート(乾燥品) 8行×12列 1枚
標準試薬L(凍結乾燥品:1.5ppb) 1mL(溶解後) 2バイアル
標準試薬H(凍結乾燥品:15ppb) 1mL(溶解後) 2バイアル
酵素標識物試薬(凍結乾燥品) 6mL(溶解後) 2バイアル
洗浄試薬(溶液:10倍濃縮) 50mL 1バイアル
発色試薬(溶液) 13mL 1バイアル
発色停止試薬(溶液) 13mL 1バイアル
有効期間 製造後12ヶ月 2~8℃保存

 

 

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