2025年10月25日から27日に滋賀県で開催された第24回全国障害者スポーツ大会に、当社社員の鵜飼 未羽(卓球)、藤井 健太(フライングディスク)、猪口 琉衣(陸上)が出場しました。鵜飼選手は、卓球女子少年の部で金メダル。藤井選手も、アキュラシー・ディスタンスともに金メダルを獲得。猪口選手は、100M、200Mともに5位という結果になりました。
大会に出場した3名に、競技をはじめたきっかけや、大会で注力したこと、今後の目標を聞きました。


―競技を始めたきっかけを教えてください。
卓球を始めたきっかけは、卓球をしている父に「いつか勝ちたい」というおもいからでした。中学1年生の時に部活動で本格的に卓球を始め、現在は一般社団法人日本知的障がい者卓球連盟の次世代育成選手として、仕事と両立しながら週に5、6日練習に励んでいます。
―今回の大会を振り返って、どのような試合でしたか?
全3試合のうち、1試合目は緊張から空回りが多く、フルセットで相手にリードを許してしまいました。しかし、観客席からの応援が力となり巻き返すことができました。2試合目、3試合目と戦ううちに緊張がほぐれ、自分の力を発揮できたと感じています。
―今回の大会に向けて気を付けたことや努力したことを教えてください。
自分の卓球を分析するだけでなく、相手選手のプレイスタイルについても研究してきました。戦う相手の過去の動画を見たり、知り合いの選手に聞いたりして情報を集め、自分の得意不得意も踏まえながら勝つための研究をしました。今回は情報の少ない選手もいて自分の技術を頼る場面もありましたが、分析をすることは試合をリードするうえでとても大切なことだと考えます。
―今後の目標を教えてください。
競技としては、ナショナルチームでトップ選手として活躍し、最終的にはパラリンピックでメダルを取ることが目標です。また、仕事の面では、自分のかかわるすべての方とのコミュニケーションを大事にしていきたいと考えています。2026年は卓球も仕事もプライベートもすべて充実した一年にしたいです。


―競技を始めたきっかけを教えてください。
高校の部活でフライングディスクを始め、高校1年生の時にディスタンス部門で滋賀大会1位になったことがきっかけで、障害者スポーツ大会の育成選手に選ばれました。もともと高校の部活でバスケットボールやサッカーもしていましたが、高校3年生からはフライングディスクをメインに、社会人になってからも自主練習を続けています。全国大会は今回が初出場となります。
―今回の大会を振り返って、どのような試合でしたか?
大会の約1週間前に新型コロナウイルス感染症にかかり、思うように練習ができていない状態での出場でした。的に入った枚数を競うアキュラシーでは、入らなかったときのことを考えて不安になる気持ちがありましたが、自分のルーティンをして頭の中を整理することでいつも通りに投げることができました。また、距離を競うディスタンスでは、監督の「絶対勝てる」という言葉が力となり、自信を持てたことが金メダルにつながったと思います。今までの練習の成果を発揮できた試合でした。
―今回の大会に向けて気を付けたことや努力したことを教えてください。
最近は身体づくりのためにAIを活用して食事を管理していたのですが、今回の大会から練習メニューを考えるのにもAIを導入しました。個人競技で一人での練習が多いので、AIのアドバイスがとても参考になりました。
―今後の目標を教えてください。
2026年も全国障害者スポーツ大会に出場したいと考えています。2026年は滋賀県代表の枠が今年の半分以下になり狭き門となりますので、代表に選ばれるよう一生懸命練習に励みます。仕事の面では、後輩ができたときに上手に教えられるようになるのが今の目標です。そのために、日常の業務から工夫できるポイントを探していきます。また、今回は体調不良で思うように練習ができず悔しいおもいをしたので、来年は体調を崩さないように自己管理を徹底します。


―競技を始めたきっかけを教えてください。
高校2年生の時にオリンピック選手である山縣亮太選手の走りを見て、かっこいい!と憧れの気持ちから陸上を始めました。そこから陸上の魅力にハマり、現在まで続けています。大会前には、障害者スポーツ大会に出場する選手チームの練習に参加し、自主練習を含めて週4、5回練習をしていました。
―今回の大会を振り返って、どのような試合でしたか?
今回は、普段取り組んでいる100Mとともに、200Mにも出場しました。100Mでは自己ベストを更新できたものの、スタートを切った瞬間から前に人が見えたことで体が硬くなり自分らしい走りができませんでした。ただ、動画を見返すととてもいいスタートをきれていたので、次からスタートダッシュに自信をもって挑みたいと思います。200Mでは、100Mにはないカーブという壁にぶつかり、そこで失速してしまいました。200Mを練習することは100Mにもつながると思うので、200Mの練習にも取り組んでいきたいです。
―今回の大会に向けて気を付けたことや努力したことを教えてください。
今回の大会への出場が決まってから肉離れを起こしてしまい、思うように練習できない日々が続きました。そのなかでも足に負担の少ない基礎トレーニングは欠かさず行い、走るための準備をしました。けがが治ってからも、自分の悪い癖をなくすために敢えて走ることから離れて筋トレに集中するなど、基礎作りを大切にしました。
―今後の目標を教えてください。
来年からは陸上競技連盟に登録して障害者の大会以外にも出場したいと考えています。それによりたくさんの試合に出られるようになるので、そこで経験を積み、最終的には全国障害者スポーツ大会だけでなく、国民スポーツ大会にも出ることを目標としています。競技・仕事・自分の生活のバランスを調整しながら、すべてに全力で取り組んでいきたいです。
HORIBAは社是「おもしろおかしく」のもと、多様な人財が活躍できる社会をめざして障がい者雇用や社員一人ひとりがその強みや個性、才能を活かすことができる職場づくりを推進しています。今後も社員一人ひとりの挑戦と夢の実現を応援していきます。