皆さんが普段飲まれている牛乳にはいろいろな種類がありますが、何が違うのかご存じですか?
今回は、種類による成分の違いを、FT-IRという分析計を使って解き明かしてみました!
FT-IRは、暖房器具でおなじみの赤外線を試料にあてて、その吸収スペクトルで成分を分析する装置です。このFT-IRで牛乳に含まれる脂肪分・タンパク質・糖質を同時に測定できます。
下に示すグラフは、低脂肪牛乳、普通の牛乳、特濃牛乳の赤外線吸収スペクトルの測定結果です。
この結果から、脂肪分は低脂肪牛乳が最も低く、特濃牛乳が最も高いことが分かります。また、糖質濃度は低脂肪牛乳が高いことも分かります。
低脂肪牛乳で糖質が高いのは、乳脂肪分を減らすことで落ちてしまう風味を補うために、糖質が加えられているからだそうです。※
年齢がばれてしまいますが、筆者の子供時代に給食で出された脱脂粉乳は、正直あまりおいしくありませんでした…。これは脂肪分が少なかったからなのですね!
※筆者調べ

FT-IR ATR法(ダイヤモンド)における牛乳の測定
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