HORIBAグループで蛍光寿命※測定技術を手掛けるホリバ・ジョバンイボンIBH社(イギリス、旧社名:IBH社)の創業者である、ストラスクライド大学名誉教授のデビッド・バーチ氏が、英国物理学会(Institute of Physics:IOP)の名誉フェローに選出されました。
1977年にバーチ氏らによって設立されたIBH社は、欧州を代表する蛍光寿命測定装置メーカーとして業界からの厚い信頼を獲得してきました。同社が2003年にHORIBAグループの一員となってからは、蛍光寿命光度計「DeltaFlex(デルタフレックス)」や、蛍光寿命イメージング装置「InverTau(インバータウ)」、蛍光寿命顕微鏡カメラ「FLIMera(フリメラ)」などの多彩な製品展開を通じて、ライフサイエンス分野におけるHORIBAの事業成長に貢献しています。
バーチ氏はホリバ・ジョバンイボンIBH社の取締役として、製品開発のみならずストラスクライド大学との連携強化などもけん引し、2020年に退任するまで同社のシナジー発揮に尽力してきました。
英国物理学会の名誉フェローは、ビジネス、教育、研究、国際貢献、政策提言、技術支援などの分野において、物理学の発展に顕著な貢献を果たした人物に同学会が授与する最高位の栄誉称号です。これまで300本以上の論文を発表しながら、ストラスクライド大学初のスピンアウト企業としてIBH社を創業し、HORIBAグループへの参画を経て蛍光寿命測定分野のマーケットリーダーへと進化を遂げることに貢献した、アカデミアとビジネス双方におけるバーチ氏の功績が評価されての選出となりました。
HORIBAは今後もバーチ氏との連携を通じて、さらなるビジネスの拡大に取り組んで参ります。
【デビッド・バーチ氏 コメント】
ストラスクライド大学初のスピンアウト企業として設立したIBH社は、研究開発を強みとして成長を遂げました。HORIBAの一員となってからは、多岐にわたる分野で世界中のお客様へ高機能・高品質な蛍光寿命測定装置を提供し、事業成長に貢献し続けてきました。
このようにして、スピンアウト企業の創出・育成および物理学発展の支援に広く取り組んできたことを英国物理学会が評価し、この度の栄誉をいただいたことに心より感謝しております。
※ 蛍光寿命:光を吸収して励起状態(エネルギーの高い状態)になった物質が、光(蛍光)を放出して元の状態(基底状態)に戻るまでの時間。蛍光寿命を測定することで、物質の構造や特性などを判断することができます。測定手法として、物質の平均的な情報を得るマクロ測定や、細胞内の局所的な情報が得られる顕微鏡を用いたマイクロイメージング測定などがあります。
