- 測定項目数 36項目
- CBC/DIFF 約80検体/時間
- 網赤血球 約36検体/時間
- 作業効率、品質、柔軟性を向上
- 貧血の診断に役立つ網赤血球のパラメータの提供
貧血の鑑別診断:

- 網赤血球数、CRC、RDW-SD*に基づいた貧血の鑑別及びモニタリング
- MRV*、RHCc*指標を用いた鉄欠乏性貧血のフォローアップ
- 赤血球造血を効率的にモニタリングする3段階の指標、RET High*、RET Medium*、RET Low*と成熟度を示すIRFとMRV指標

RET#:網赤血球数
RET%:網赤血球パーセンテージ
RETH%*、RETM%*、RETL%*
IRF:幼若網赤血球指数
RHCc*:網赤血球細胞内ヘモグロビン含量(pg)
MRV*:平均網赤血球容積(fL, μm3)
CRC%:補正網赤血球数(%)
*研究項目:PDW, PCT, RDW-SD, ALY#, ALY%, LIC#, LIC%, RETL, RETM, RETH, MRV, RHCc
6種類の測定手法で、信頼のデータを提供
| 測定方法 | CBC | DIFF | RET |
|---|
| 電気抵抗法 | ○ | ○ | ○ |
|---|
| フローサイトメトリ法(FCM) | | ○ | ○ |
|---|
| 蛍光染色法(チアゾールオレンジ) | | | ○ |
|---|
| MDSS*** | ○ | ○ | ○ |
|---|
| DHSS*** | | ○ | ○ |
|---|
■ MDSS(Multi Distribution Sampling System)
弊社独自のMDSS技術の採用でCBC+DIFFが53uLの検体吸引量で測定可能です。プローブから吸引された検体は、それぞれのチャンバーに一定量分注されます。分注された検体は、渦巻状の試薬の流れに投入されます。これにより試薬と検体を均等に攪拌し、同時にプローブを洗浄します。
■ DHSS(Double Hydrodynamic Sleeving System)
DHSSはフローセル内で、細胞容積と細胞の内部構造を測定する、再現性に優れた独自の技術です。まず容積情報を得るために白血球を自然な状態で固定します。続いて電気抵抗法により容積を測定し、その後血球が光軸部を通過する際の透過光量から血球の内部構造を分析します。容測定と透過光量の測定に200μ秒の時間差を与えることで細胞と気泡などの区別ができ、正確な白血球分類が得られます。このようにして得られた各細胞についての情報を縦軸に内部情報(透過光量)、横軸に容積情報としてプロットし、見やすい二次元のマトリックスを完成します。
■ CDR(Customized Dilution Ratio):自動希釈機能
測定範囲を超えた高濃度の検体の場合、自動的に希釈して再検査し、直線性範囲を拡大させます。測定結果にはフラグをつけて報告します。