[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

「2015堀場雅夫賞」 募集開始

2015年3月24日


対象テーマは「ナノ粒子計測」

当社は、2003年に創設した研究奨励賞「堀場雅夫賞」の第12回となる本年度募集を、4月1日から開始します。今回の対象テーマは「ナノ粒子計測」です。本賞は、当社が育んできた原理、要素技術ならびにそれらの応用分野を中心に毎年テーマを定め、研究者の皆様から応募をいただき、その中から毎年3名の研究者を表彰しているものです。
分析・計測技術発展の将来の担い手となる方々の画期的でユニークな研究を支援することで、分析・計測技術の発展の一助になればと願っています。弊社の社是である「おもしろおかしく」を研究の場で実践されている研究者・技術者の積極的な応募を期待しています。

今回の募集対象:ナノ粒子計測

超微細化することで、新たな機能を創出するナノ粒子(*1)において、粒子径や形状、物性などを計測する革新的な研究を募集します。バイオ・医療、工業製品から日用品に至るまで、科学技術の発展に貢献する計測技術を期待しています。

  • ナノ粒子計測の新技術や既存技術を高速化・高精度化させる技術、そのための解析技術に関する研究
  • ナノ粒子の精製/分散/複合化加工の過程等におけるその場(in-situ)計測技術に関する研究
  • ナノ粒子計測のための前処理技術に関する研究

(*1)ナノ粒子とは、大きさが100ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)よりも小さな粒子。ナノレベルまで微細化されると、同一物質でも革新的な機能を創出する。たとえば、がん細胞だけに届く新薬や、レアメタル使用量を減らした低価格な燃料電池、肌にぐんぐん浸透する美容液などの研究開発に応用され、幅広い分野で技術革新をもたらすことが期待されている。

募集要項

応募資格

 国内外の大学または公的試験研究機関に所属する方

募集分野 

ナノ粒子計測

応募期間

2015年4月1日~5月22日

審査方法

審査委員会が応募書類に基づき実績と将来性を審議し決定

発表

7月末予定

賞の内容 

 賞状及び副賞を授与 (副賞は150万円(50万円/年×3年))

授賞式および受賞記念セミナー

2015年10月16日(金)に京都大学芝蘭会館(京都市左京区吉田牛の宮11-1)にて開催します。

応募方法

応募書類など詳細は、本賞ホームページに掲載:http://www.mh-award.org/

応募・お問い合わせ先

〒601-8510 京都市南区吉祥院宮の東町2番地  株式会社堀場製作所内 堀場雅夫賞事務局
TEL:075-313-8121(代)/ E-mail:info@mh-award.org

審査委員会

名誉審査委員長

堀場 雅夫(当社 最高顧問  医学博士) 

審査委員長

堀場 厚(当社  代表取締役会長兼社長)

副審査委員長

綿野 哲:大阪府立大学大学院 工学研究科 物質・化学系専攻 教授 工学博士(*2)

海外審査委員

Reginald M. Penner (レジナルド・ペナー) Chairman and Chancellor's Professor of Chemistry, University of California, Irvine(*3)

審査委員

秋吉 一成:京都大学大学院工学研究科 高分子化学専攻 教授 工学博士(*4)
大谷 吉生:金沢大学 理工学域 自然システム学類 学長補佐 国際機構副機構長 教授 工学博士(*5)
藤本 俊幸:産業技術総合研究所 計測標準研究部門 副研究部門長 兼 ナノ材料計測科長 理学博士(*6)
保田 芳輝:(株)堀場製作所 開発本部 アプリケーション開発センター 部長
山口 哲司:(株)堀場製作所 開発本部 アプリケーション開発センター 博士(工学)

(*3)【専門分野】物理化学、高分子、ナノ材料、ナノサイエンスなど
(研究室ホームページ: http://www.chem.uci.edu/people/reginald-m-penner
(*4)【専門分野】生体機能高分子、バイオインスパイアード材料、糖鎖工学、人工細胞工学、DDSなど
(研究室ホームページ: http://www.akiyoshi-lab.jp/
(*5)【専門分野】エアロゾル工学、環境影響評価、化工物性・移動操作・単位操作、反応工学・プロセスシステムなど
(研究室ホームページ: http://aerosol.w3.kanazawa-u.ac.jp/index.html)
(*6)【専門分野】ナノ粒子や薄膜成長機構の解明や表面分析技術の高感度化など
(ホームページ : https://www.nmij.jp/info/lab/)
 

ナノ粒子計測に関して

ナノ粒子を活用するナノテクノロジーは、IT・情報通信、ライフサイエンス、環境・エネルギーの分野における科学技術の進歩や課題解決に貢献する重要な技術です。たとえば、分子認識材料であるナノ粒子を用いた生体反応バイオセンサーや、患部へ特定の薬物を輸送するドラッグデリバリーシステム(多機能化)、優れた白色性や紫外線吸収力を持つ酸化チタンナノ粒子を用いた白色顔料(膨大な表面積)などもナノテクノロジーによるものです。ナノ粒子に特異な機能を持たせるにはナノ粒子の粒径をはじめ、その形状や物性など、ナノ粒子の実態を把握してコントロールする必要があり、ナノ粒子計測がナノテクノロジーの進展を左右するといっても過言ではありません。
2015堀場雅夫賞では、この重要なナノ粒子計測の研究開発にスポットライトをあてます。

ご参考

過去の堀場雅夫賞の受賞者とテーマ(所属・肩書き等は受賞当時のもの)

2004年
「pH計測技術」

  • 東北大学大学院 環境科学研究科 環境科学専攻 助手 陶 究
    受賞テーマ 『電位差法による超臨界水溶液のpH測定装置の開発』
  • 甲南大学先端生命工学研究所 所長(理工学部機能分子化学科教授) 杉本 直己
    受賞テーマ 『DNAをセンシング素材として用いた細胞内pH測定法の開発』
  • 財団法人 電力中央研究所 環境科学研究所 主任研究員  下島 公紀
    受賞テーマ 『ISFET-pH電極を用いた海洋の現場計測用pHセンサの開発』

2005年
「赤外線計測関連技術」

  • 関西学院大学 理工学部 博士研究員  佐藤 春実
    受賞テーマ 『赤外分光法とX線回折法による生分解性高分子のC-H・・・O水素結合の研究-”弱い水素結合”が結晶構造安定化と熱的挙動に果たす役割-』
  • 日本大学 生産工学部 応用分子化学科 助教授 長谷川 健
    受賞テーマ 『多角入射分解分光法:仮想光概念を利用した計測法の構築』
  • 大阪大学大学院 生命機能研究科 助教授  井上 康志
    受賞テーマ 『近接場ナノ振動分光学の開拓研究』

<特別賞>

  • ノッティンガム大学  マイケル・ウィリアム・ジョージ
    受賞テーマ 『ピコ秒の高時間分解能を有する赤外分光分析装置の開発』

2006年
「X線計測関連技術」

  • 財団法人高輝度光科学研究センター 主幹研究員 寺田 靖子
    受賞テーマ 『高エネルギー放射光を用いたマイクロビーム蛍光X線分析法の革新とその応用』
  • 日本女子大学 理学部物質生物科学科 助教授  林 久史
    受賞テーマ 『共鳴X線非弾性散乱を利用した新しいX線分光法の開発』
  • アントワープ大学  コーン・ヤンセンス
    受賞テーマ 『種々の環境試料や文化遺産試料における主成分並びに微量成分のX線による化学種の同定』
  • <特別賞>
    東京理科大学 教授 安藤 正海
    受賞テーマ 『乳ガンの早期診断をめざすシステム開発』

2007年
「生体粒子計測技術」

  • 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 准教授  粟辻 安浩
    受賞テーマ 『並列ディジタルホログラフィック顕微鏡法による細胞の3次元動画像計測法および    その装置の開発』
  • 独立行政法人海洋研究開発機構 極限環境生物圏研究センター グループリーダー  阿部 文快
    受賞テーマ 『圧力で探る生体膜と膜タンパク質のダイナミクス研究』
  • カンザス州立大学 助教授  クリストファー・カルバートソン
    受賞テーマ 『微細流路デバイスにおけるT-リンパ細胞の迅速分析』

2008年
「内燃機関の計測技術」

  • 明治大学 理工学部 機械情報工学科 専任講師 相澤 哲哉
    受賞テーマ:『ディーゼル噴霧火炎内すす生成過程のレーザー計測』
  • アルバータ大学  ジェイソン・オルファート
    受賞テーマ 『内燃機関から排出されるナノ粒子の質量分析装置の開発』
  • ウィスコンシン大学マディソン校  デイヴィッド・ロサマー
    受賞テーマ 『HCCI 燃焼における残留ガスおよび温度の同時可視化』

<特別賞>

  • 岡山大学大学院 自然科学研究科 准教授  河原 伸幸
    受賞テーマ 『点火プラグ実装型燃料・残留ガス濃度計測センサシステムの開発』

2009年
「半導体および関連分野における材料表面の高感度・非破壊分析計測技術」

  • オビエド大学  ホルヘ・ピソネロ
    受賞テーマ 『半導体表面の無機/有機物計測のための新しいソフトイオン化技術を用いた大気圧    グロー放電飛行時間質量分析計の開発および評価』
  • 独立行政法人物質・材料研究機構 グループリーダー  桜井 健次
    受賞テーマ 『蛍光X線分光法による超微量分析 -新しい高効率波長分散型X線分光器の     開発と高輝度シンクロトロン放射光による全反射蛍光X線分光法への応用-』
    ・横浜国立大学大学院 工学研究院 特別研究教員 大野 真也
    受賞テーマ 『表面差分反射分光と反射率差分光によるSi表面上のO2, NO, CO反応の研究』

<特別賞>

  • 京都大学大学院 工学研究科 国村 伸祐
    受賞テーマ 『超高感度小型全反射蛍光X線分析装置の開発』

2010年
「人間の健康・安心・安全に影響する空気中の拡散物質のノンサンプリング計測」

  • 財団法人レーザー技術総合研究所 研究員  染川 智弘
    受賞テーマ 『高強度フェムト秒レーザーを用いた白色光ライダーの開発』
  • プリンストン大学 助教授 ジェラード・ヴィソッキ
    受賞テーマ 『レーザー分散効果を応用した大気中の反応性化学種の高感度その場計測技術』
  • 首都大学東京 都市環境科学研究科 教授   梶井 克純
    受賞テーマ 『ポンプ・プローブ法によるOH反応性測定と大気質診断法の開発』

2011年
「電磁波(近赤外~X線)を用いた分析・計測技術の超高感度化・超高速化」

  • 独立行政法人理化学研究所 専任研究員 山口 祥一
    受賞テーマ 『新しい高感度非線形レーザー分光法の開発と界面分子構造研究への応用』
  • 独立行政法人産業技術総合研究所 主任研究員 伊藤 民武
    受賞テーマ 『表面増強ラマン散乱の電磁増強機構の実証と生細胞表面タンパク質の単分子     リアルタイム検出への応用』
  • 名古屋大学大学院 工学研究科 准教授 渡慶次 学
    受賞テーマ 『レーザー分光法とマイクロデバイスを組み合わせた超高感度迅速分析法の研究』

<特別賞>

  • フランス国立科学研究センター 研究員 ヨアン・ルピオ
    受賞テーマ 『細胞を用いたラベルフリーバイオセンサー及びバイオチップ-医療診断や     食品安全性評価への切り札となり得るか?-』

2012年
「放射線計測」

  • 独立行政法人 放射線医学総合研究所 チームリーダー 山谷 泰賀
    受賞テーマ 『がん診断と放射線治療を融合する開放型PETイメージング手法および装置の     開発』
  • 名古屋大学大学院 理学研究科 助教  中野 敏行
    受賞テーマ 『超高速原子核乾板自動飛跡読取装置の開発とその応用』
  • 東北大学大学院 工学研究科 准教授  越水 正典
    受賞テーマ 『ナノ構造を有するシンチレータ材料の開発』

<特別賞>

  • オークリッジ国立研究所 物理部門 研究員  スティーブン ペイン
    受賞テーマ 『エキゾチック原子核の構造解析用検出器 (オークリッジ・ラトガース式円筒型検出器)の開発』

2013年
「水計測」

  • 東京理科大学 理学部第一部化学科 教授  由井 宏治
    受賞テーマ 『電子を用いた新しい水計測法の開発とその応用』
  • 慶應義塾大学 理工学部化学科 特任助教  渡辺 剛志
    受賞テーマ 『ダイヤモンド電極を用いた選択的センシングを指向した電極設計』
  • 米国 ミシガン州 ウェイン ステート大学 化学科 助教  パラストゥ・ハシェミ
    受賞テーマ 『高速サイクリックボルタンメトリーによる環境水中の微量金属の連続計測』

<特別賞>

  • 埼玉大学大学院 理工学研究科 准教授  齋藤 伸吾
    受賞テーマ 『新規蛍光プローブによる放射性廃棄体中および環境微生物中の重金属イオンの超高感度電気泳動法の開発』

2014年
「ガス計測」

<堀場雅夫賞>

  • 【堀場雅夫賞】
    ティモシー H. バートラム 氏
    カリフォルニア大学 サンディエゴ校 化学・生化学科 助教
    「海洋表面における反応の直接測定のための高感度化学イオン化質量分析計の開発」
  • 塩田 達俊 氏
    埼玉大学大学院 理工学研究科 准教授
    「周波数可変ギガヘルツ光周波数コムを用いた超高分解スペクトル計測システムの研究」
  • 定永 靖宗 氏
    大阪府立大学大学院 工学研究科 応用化学分野 准教授
    「大気中二酸化窒素濃度の高確度連続計測」

<特別賞>

  • ウェイウェイ ツァイ氏
    ケンブリッジ大学 化学工学科 EU マリー キュリー フェロー
    「非線形トモグラフィー:燃焼解析のための新たなイメージング理論」