[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

メタウォーターと保守点検クラウドサービスで協業

2014年2月28日


水処理広域監視クラウドに業界初の計測器無線通信システムを適用


当社(以下「HORIBA」)とメタウォーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木田 友康、以下「メタウォーター」)は、それぞれの強みを活かした協業を開始し、このたび、協業の第一段階としてHORIBAの業界初の水質計維持管理システム「H-1Link」をメタウォーターの「Water Business Cloud(ウォータービジネスクラウド、略称WBC)」に適用することとなりましたので、お知らせします。

協業のねらい

国内の上下水道事業体が抱える財政難や技術者不足への対応策の一つとして、「運転管理の広域化」があげられます。運転管理の広域化には、複数の施設の現場稼動状況を遠隔監視できることが重要な要素であり、その実現と普及には、比較的安価に現場情報を収集する仕組みを構築することが課題となります。この課題のソリューションとして無線化技術の適応があり、各施設内に分散した様々な設備や機器の稼働状況を監視するシステムを無線化することで、比較的安価に情報の収集が可能となります。
メタウォーターは、上下水道事業の持続性を支援するため、2011年4月にWBCを立ち上げ、そのサービスの一つとして、インターネット接続環境を用いていつでもどこからでも上下水道施設の状態監視、計測値トレンド表示、故障履歴表示、帳票処理ができる広域監視サービスを提供しています。
HORIBAは、水質計測専業グループ会社の株式会社堀場アドバンスドテクノ(本社:京都市南区、代表取締役社長:東野 敏也)を通じて、水処理施設や工場向けに水質計測システムを提供しています。近年では、水質計の販売・サービスだけでなく、維持管理業務を請け負う現場作業者に対して、技術継承や作業効率の向上を目的としたサービスを提供しています。2012年に業界初の無線通信を利用した水質計維持管理システム「H-1Link」を開発。同システムは、水処理や品質管理、排出規制に必要な水質計測に加えて、水質計の点検データ(校正値)などの経時変化も管理することで、現場作業員の維持管理に関する知識や技術情報を蓄積できるシステムです。
両社は上下水道事業体の抱える課題を共通認識として、それぞれの技術・ノウハウを活かしながら、ともに課題解決に取り組んできました。このたび、その最初の成果として、メタウォーターのWBCにHORIBAの「H-1Link」を採用します。プラント内の複雑な配線工事が不要な「H-1Link」(*1)を利用して広域監視サービスに情報を集約することで、上下水プラントの現場稼動状況を安価で簡単なリモート監視ができます。

今後の展開

メタウォーターは、WBC事業の一環として、2013年10月にクラウドで利用できる水道インフラ管理サービス「スマートフィールドサービス(Smart Field Service、略称SFS)」(*2)の提供を開始しました。
「SFS」に「H-1Link」で収集した現場情報を組み合わせることにより、水質計のリモートメンテナンスが可能となります。今後は、メンテナンス情報をWBCに蓄積し、WBC上のビッグデータと連携することで、プラントの安全性確保や維持管理の最適化に役立つ新しいソリューションを両社で提供するよう協業を発展させていきます。

サービスイメージ図

メタウォーターについて

2008年4月に、日本初の水環境総合エンジニアリング会社として、日本ガイシ㈱と富士電機システムズ㈱(現、富士電機㈱)のそれぞれの水環境部門が合併して発足した会社で、機電融合技術を活かし、地球温暖化対策や、水循環・資源再利用など時代のニーズに合致する技術を開発してきました。さらに、ウォータービジネスクラウド(WBC)というプラットフォームを基軸としたサービスソリューションの提供にも取組んでいます。
本社:東京都千代田区神田須田町1丁目25番地
連結売上高:1123億円(2013年)
従業員:1960人(関連会社含む)
代表者:木田 友康

堀場アドバンスドテクノについて

1975年にHORIBAグループの水質計測の専業メーカーとして創立。上下水道処理施設や工業プラント、半導体工場に水質計を提供しています。水質汚染防止を目的に工業プラントなどで設置される全りん全窒素測定装置の国内トップメーカー。同グループにおける水質計測計事業の中核企業です。
本社:京都市南区吉祥院宮の西町31番地
売上高:約50億円(2013年)
従業員:約150名
代表者:東野敏也

用語解説

*1 H-1Linkについて
主力製品の現場型水質計「H-1シリーズ」用の小規模無線ネットワークシステム。上下水道処理施設などの維持管理者の技能継承や作業負荷の軽減をめざし、水質計メーカーが計器の維持管理ノウハウを見える化します。測定値に加えて、校正値など機器メンテナンスの経時変化も記録する業界初の情報管理サービス。

*2 スマートフィールドサービス(Smart Field Service、略称SFS)について
メタウォーターのWBC事業の一環として開発された、クラウドで利用できる水道インフラ管理サービスです。富士通株式会社のクラウド基盤を活用しており、同社のARマーカーと上下水道関連装置を連携させることで、作業の管理にスマートフォンやタブレットを効率的に活用することができます。