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横河電機と微粒子分析装置で業務提携

2001年5月28日


当社と横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、社長:内田 勲、以下「横河電機」)の両社は、これまで横河電機製の微粒子分析装置(パーティクルアナライザ)を、それぞれのチャネルを通じて販売していましたが、サービスも含めて販売は堀場製作所で、生産は横河電機と、両社の役割を分担し、新たな体制で本装置を拡販する業務提携を、6月1日付で締結します。

今回の、計測機器メーカー同士の連合体制は、互いの強みを融合し世界市場でトップシェアを目指すことが狙いです。本装置は、プラント市場向け制御技術に加えて計測・分析技術を持つ横河電機が、半導体業界の微粒子計測およびコピー機などのトナー分析を主な用途として1994年に開発し、国内市場を中心に販売してきました。一方、理化学分野や品質管理で使われる、粒子径分布測定装置をはじめとする粉体計測分野製品を持つ、同じ計測機器メーカーの堀場製作所は、本装置が元素レベルと詳細域の計測に活用できるとの理由で、1998年、横河電機と共同開発契約を締結し、同分野の製品ラインアップとして、主に海外に販売してきました。

市場や地域を2社で分けて販売してきた従来の体制を、理化学分野で世界ネットワークを持つ堀場製作所に販売およびサービスを一本化し、本装置を開発した横河電機は生産および開発に専念することで両社は合意し、今までよりも踏み込んだ連携・協力体制のもとで、本装置の事業を発展させることになりました。両社の持つリソースを互いに"選択と集中"することで事業効率を向上させ、両社で粒子計測分野の世界トップシェアを目指します。

堀場製作所としては、現在自社の粉体計測の製品(粒子径分布測定装置LA,LBシリーズ)に、粒子の個数・組成・粒子径を計測できる本装置を加えることで、ラインアップの強化が図れ、顧客に対し幅広い計測システムの提案が可能となります。今後は、欧米を中心に本格的に拡販を開始します。一方、横河電機にとっては、開発および生産にリソースを集中でき、生産効率の向上と生産コストの低減が可能となります。
なお、本装置は、全て堀場製作所ブランドで販売します。販売目標は、初年度20台。次年度以降年間30台以上を目指します。


参考資料


パーティクルアナライザ(微粒子分析装置)
ヘリウムプラズマを用いて微粒子一つ一つの組成と粒子径、そして個数を計測する装置。他の方式では、電子顕微鏡とX線分析装置の組み合わせがあるが、試料の前処理や計測に1〜2日間程度かかり、データ量が少ないことから十分な精度が得られません。パーティクルアナライザでは、前処理を含めても1時間程度と圧倒的に短時間でしかも十分なデータ量が得られます。

マイクロ波で発生させたヘリウムプラズマ中に微粒子を一個ずつ導入します。プラズマにより、微粒子はその構成元素に固有の波長を持ちかつその量に比例した強度の光を出します。分光器を使って特定の波長を持つ光の強度を計測することで粒子の組成と大きさが分かります。また、発光の回数から粒子の個数が計測できます。一度に4元素まで計測できます。クリーンルームの管理(汚染源)、トナーなどの機能性材料の分析に利用されています。特に、今後益々多様化する機能性材料の分析に威力を発揮し、品質管理はもとより素材の研究開発の迅速化にも貢献するものと期待されています。