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水素防爆対応 プロセス用ガス分析計 51シリーズを開発

2009年10月28日


最新改正の防爆規格にガス分析計で初めて合格

当社は、石油精製所や化学工場などで爆発性ガス存在の恐れの箇所での使用に対応する防爆形のガス分析装置の新型「51シリーズ」を開発。11月2日より販売開始します。

内部構造から設計し直し容器強度を3割高めるなどの対策を行い水素防爆に対応。2008年3月に改正された防爆規格(国際規格に基づくもの)に、ガス分析計で初めて合格しました。酸素・水素・一酸化炭素など約30成分のガス濃度を連続測定します。

水素をはじめとする可燃性ガスは、今研究開発が進められている燃料電池でも使用されており、防爆形ガス分析装置のリーディングカンパニーとして、従来産業に加え、先端産業での研究分野においても安心・安全な環境維持に貢献します。

防爆形とは、必要性とは

石油精製所や化学工場といった爆発性ガスが存在する恐れのある環境で使用する電気機械機器具は安全確保面から、防爆性能をもつものを設置することが義務付けられています。従来は石油精製・重化学工業が主な対象でしたが最近は、燃料電池や電気自動車など次代に向けた新しい分野での研究施設も対象になっています。また、コンビナートでは、一帯が危険箇所に指定されている場合もあり、小さな蛍光灯から大型の工作電気機械まで、全ての電気機械器具が防爆性能をもつものであることが求められます。このことから、防爆対策には危険箇所、危険ガスの種類、使用可能な防爆構造の種類、電気機械器具の種類などによって細かく規制や基準が設けられています。その中で、2008年3月に改正された、「電気機械器具防爆構造規格」の第1章 第5条では、「国際規格等に基づき製造されたもの」を防爆電気機械器具の型式検定に申請することが認められています。

海外へ販売拡大を計画する今回開発した新製品は、ガス分析計として初めてこの規格に基づき型式検定に合格しました。(弊社独自調べ)

当社の取組みと今回の新製品とは

当社は、主力の自動車排ガス測定装置をはじめ大気汚染監視や工場排ガスなどの他に、各種産業の生産プロセス(ライン)で使用される工業用ガス分析計を、会社設立後まもなくより製造しています。その中には石油精製や重化学分野のユーザーもあり、工場からの防爆形のニーズにも対応してきており、現在では国内で唯一の防爆形非分散型赤外線ガス分析計を供給するメーカーです。

防爆形のガス分析計で顧客が重視するのは、危険箇所内で連続して測定し続ける長期安定性です。さらに最近の測定現場では、予防保全対策などによる、さらなる安定稼動が求められています。

今回の新製品は、約30年ぶりのモデルチェンジにあたり、定評のある長期安定性能を継承しつつ、①安定稼動の強化、②水素防爆対応、をコンセプトに開発しました。

①安定稼動の強化として、異常を知らせる自己診断機能、警報発生や校正係数の履歴を確認できる管理機能を付加するとともに、予防保全として、校正係数が異常値となる前にお知らせする校正注意の機能を付加しました。

②水素防爆対応とするには、容器内で水素が爆発した場合に、容器がその爆発圧力に耐えること、容器の隙間から火炎が出ないことが必要です。容器強度は、応力集中部への最適設計により、容器厚みを増すことなく、従来機種より3割高めました。

市場の拡大性

国際規格に基づいて開発したことで、海外展開が図りやすくなっています。永年実績のある国内の買い替え市場や燃料電池分野など新たな市場に加えて、海外、特にアジア、中国、インドなど新興国への市場拡大が期待されます。

また、水素防爆に対応したことから、石油加工製品での製造過程の水素添加など、雰囲気中に水素ガスが存在する恐れのある箇所での設置を可能にし、新たな市場拡大を目指しています。

主な特長

  1. 安定稼動の強化
    自己診断機能、管理機能を追加。さらなる安定稼動をサポート
  2. 水素防爆に対応
    雰囲気中に水素ガスが存在する恐れのある箇所への設置が可能
  3. 防爆国際規格に基づく開発
    国内だけではなく海外市場拡大へ

標準価格

500万円~

主な仕様

主な測定成分と測定範囲:

一酸化炭素 二酸化炭素 水素 酸素 他

外形寸法:

540 (W)×395 (D)×456 (H) mm

本体質量:

約45 kg


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