[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

煙道排ガス分析装置 ENDA−5000シリーズ発売

2004年4月12日


当社は、ゴミ焼却場などの工場から排出されるガス中のNOx・SO2・CO2・CO・O2濃度を連続測定し燃焼管理を行う、煙道排ガス分析装置の新型「ENDA−5000シリーズ」を開発、4月20日に発売します。
3次元CADによる空間設計で業界最小のサイズを達成。小型化により設置場所の制限が少なくなり、保守性と作業性が向上しています。また、ネットワーク接続に対応し、遠隔地からの機器診断やモニタリング操作も可能です。国内買い替え市場と、特に潜在市場の大きいアジア地域の大型受注物件でトップシェアを狙います。


<市場の背景>
1960年代、工場の煙突などから排出される大気汚染物質による公害が社会的な問題となり、発生源からの連続分析装置へのニーズが高まりました。当社は、1966年にいち早く赤外線分析法を使った煙道排ガス分析装置を開発。この分野では、ゴミ焼却場・発電所・工場のボイラの燃焼管理向けに、約1万台におよぶ販売台数と30年以上の実績があります。近年では、酸性雨・ダイオキシン・地球温暖化の問題など、発生源の燃焼管理はますます注目され、国内のみならず海外、特にアジア地域の産業急進により、国際的にも環境モニタリングの重要性が高まっています。

<本製品の開発コンセプト>
煙道排ガス分析装置で、顧客が重視するのは、1年中1日も休まず連続して測定し続ける長期安定性です。さらに、最近の測定現場では、安定性に加え作業性・保守性・設置場所・消費電力などあらゆる面での「省力化」が求められています。本製品は、約10年ぶりのモデルチェンジにあたり、定評のある長期安定性能を継承し、新たに「省力化」をコンセプトに開発したものです。

<「省力化」について>
3次元CADを用いた空間設計により、容積で当社従来比約2分の1、
※業界最小の架台サイズを達成。
(※サンプリングタイプの固定設置型煙道排ガス分析計で)
物理的なスペースの問題で離れた場所に設置していた現場でも、希望の場所で使えます。特に奥行きが短いため、操作頻度の高い前面部にゆとりが生まれ、作業性が向上しています。操作部にはタッチパネルを採用し、全ての操作が指1本で行えます。また、測定データは履歴機能付きで、タッチパネルの画面上で即時に確認できるため、手書き作業なしでデータ管理できるようになりました。ネットワーク(LAN)接続にも対応可能で、特に国土の広い海外でニーズの高い遠隔地からのモニタリングの際に役立ちます。これらの「省力化」の特長を備えた本機で、国内買い替え市場と海外、特にアジアの潜在市場でトップシェアを狙います。

<主な特長>

  1. 業界最小サイズ、容積で約2分の1(当社従来比)
    設置場所の制限が少なく、現場にゆとりの空間が生まれる。
    扉を開けた際の、前面メンテナンススペースが従来より50cm拡大。
    作業性向上。
  2. ネットワーク(LAN)接続対応可能。双方向での情報送信。
    遠隔地からのモニタリング、機器診断、ソフトウェアのバージョンアップ等が可能。
  3. 操作性、ランニングコストの「省力化」を達成。

    • 指1本で全ての操作ができる、タッチパネル採用。
      画面のメニューを選択していくだけの簡単操作。
    • 校正履歴(各成分15件),アラームの発生履歴(最大56件)を画面上で確認。現場での管理作業を効率化。
    • SO2の校正時間が約3分と、従来の5分の1。


<標準価格>500万円〜(オプションにも対応)

<販売目標台数>初年度250台、次年度500台

<主な仕様>
測定方式:クロスモジュレーション方式非分散型赤外線分析法
および磁気圧方式(O2のみ)

測定成分と測定範囲:
NOx(窒素酸化物)200〜5000ppm(オプション50ppm〜)
SO2(二酸化硫黄)200〜5000ppm(オプション50ppm〜)
CO(一酸化炭素)200〜5000ppm(オプション100ppm〜)
CO2(二酸化炭素)5〜25vol%
O2(酸素)10〜25vol%

応答速度:60秒以下
外形寸法、質量:
ボンベ3本収納タイプ/600(W)×300(D)×1770(H)mm、約180kg
ボンベ6本収納タイプ/600(W)×500(D)×1770(H)mm、約200kg

  • 本シリーズは、単成分タイプから最大5成分まで、測定成分の組み合わせで最大30種類あります。(別途オプション組み合わせも可能)



<測定原理>

  • クロスモジュレーション方式 非分散型赤外線分析法
    NOx・SO2・CO2・COなどの物質に赤外線を照射すると、各成分に応じた特定の波長の赤外線エネルギーが吸収される。この赤外線の吸収度合いによって、各成分の濃度が分かる。クロスモジュレーション方式は、試料ガスと比較ガスを一つの測定部にまとめ、それぞれのガスを交互に入れて測定する。光路のずれや測定部の汚れによる誤差が少なく、長期安定性能に優れる。
  • 磁気圧方式(O2)
    酸素は、磁界の強い方に引きつけられる特性がある。検出器で酸素が引きつけられた時の圧力上昇を検知し、酸素濃度を測定する。


参考資料

  • 開発者のコメント
    「お客様にとって本当に必要なものは何か?30年以上に渡る煙道排ガス分析装置のノウハウをもとに、安心して使うことのできる信頼性とメンテナンス性を念頭において製品開発しました。」
    「信頼性の面では、厳しい測定環境でも安定して稼動するように、試料ガスを取り込む部品の能力を向上させました。電子クーラーの水分分離能力向上もそのひとつです。また、メンテナンス性の面では、小型化をはかりながら各パーツをフラットパネルに組み込むことで、日常確認がしやすくなり、交換も容易になりました。」
    「環境にも配慮するため、全てのプリント基板を新規設計し、組み立てに使用するはんだの鉛フリーを実現しました。消費電力も従来より削減し(最大で約25%)、二酸化炭素排出量を製品のライフサイクルで1式あたり約5トン削減しています。」