HORIBAは、企業の社会的責任(CSR)活動の一環として、若い世代に科学技術への関心と愛着を育む取り組みを推進しています。
HORIBAグループの主要拠点の一つ、ホリバ・ヨーロッパ社(ドイツ)は、CSR活動の取り組みとして、学童用計量器を寄付しました。この計量器は子どもたちが重さや質量を比較しながら基本的な数学の概念を楽しく学べるよう工夫されています。
この活動は、小学校での科学教育を充実させるとともに、サステナビリティ(持続可能性)への理解を深める貴重な機会でもあります。子どもたちには、環境への関心を育むきっかけとして、野花の種が贈られました。この小さな種が、持続可能な未来へのつながりを実感し、自分たちを取り巻く環境に興味を持つきっかけとなることを期待しています。
ドイツ・ビーベスハイムにあるニーベルンゲン小学校の校長ケルスティン・ヘリグ氏は、学童用計量器がもたらす効果について次のように語りました。
「新しい計量器の導入により、子どもたち全員が実生活に関連した学びを体験できるようになりました。特に学力の差が大きい時期において、こうした教材は非常に重要です。同じ道具を使って同時に全員が学びの成功を実感できる環境を作り出せるからです。贈呈式では、子どもたちが計量や測定を実践的に学ぶ楽しさを早速体験していました。この計量器は、子どもたちの科学への興味を早期に育てるだけでなく、学習意欲を高める良いきっかけになると確信しています。」
HORIBAの科学教育への取り組みは、事業活動そのものがサステナビリティに貢献すると考える私たちの企業理念に基づくものです。HORIBAのミッション「ほんまもん※1と多様性を礎にソリューションで未来をつくる」は、事業を通して科学イノベーションを育むとともに、地球規模の環境課題に取り組むことを目的としています。分析・計測ソリューション、エンジニアリングの専門知識、コンサルティングサービスなど、多岐にわたるHORIBAの「ほんまもん」のソリューションは、持続可能な社会の実現に向けた貢献を続けています。
ホリバ・ヨーロッパ社のDirectorである羽部哲弘氏はこの取り組みについて次のように語っています。
「私たちは、分析・計測ソリューションをグローバルに提供する企業として、お客様だけでなく社会全体をより良い未来へ導く責任を担っています。この取り組みは、サステナビリティが教育から始まることを示すものです。学びを楽しく、創造的で影響力のある形で進めていくことが重要だと考えています。」
HORIBAは、教育を通じて創造性と環境への関心を育むことで、若い世代が地球規模の課題に自信を持って挑み、より良い未来を創造するイノベーションを起こすことを願っています。
(インタビュー実施日:2025年7月)
※掲載内容および文中記載の組織、所属、役職などの名称はすべてインタビュー実施時点のものになります。

※1)ほんまもん:本物(ほんもの)から派生した、京都で使われている言葉。HORIBAでは、ほんまもんの意味を「心をこめてより良いものを追い求めつづけた先に生まれる、唯一無二の価値」と捉えています。

