*株式会社堀場製作所
鋼材中の炭素・硫黄,酸素・窒素・水素といった微量元素の分析は,機械的特性や耐食性の管理に直結する重要な工程となっている。従来は熟練作業者による手動分析が主流であったが,人的ばらつきの排除,測定精度の安定化,およびスループット向上の観点から,分析装置自体の非属人化や自動化が強く要請されるようになった。堀場製作所のEMIAシリーズ(炭素・硫黄分析装置)およびEMGAシリーズ(酸素・窒素・水素分析装置)は,こうした産業界のニーズに対応する形で進化を遂げてきた。本稿では,EMIAおよびEMGAシリーズの技術的発展と自動化対応の歩みを概観し,鉄鋼業界における分析装置の果たす役割と,将来的な展望について考察する。
