AI化するクルマにおけるサイバーリスクと安全対策の動向

Paul WOODERSON*1, Dr. David WARD*1, 中西 秀樹*2 | |   技術論文

*1 HORIBA MIRA, *2 株式会社堀場製作所

クルマのナビゲーションなどの車載インフォテインメントシステムにおいては,AIがすでに活用されている。昨今,運転支援機能や自動運転機能へもその活用幅が広がっている。本稿では,英国に拠点を持つHORIBA MIRAの取り組みとしてサイバーフィジカルシステム,特に自動車システムにおける様々な形態の人工知能(AI)の活用,AIがもたらす潜在的な安全性とセキュリティへのリスク,そしてこれらのリスクが新たな規制,標準,そして技術ソリューションによってどのように対処されているかについて考察する。AIを用いたシステムの機能安全との関係,これが新たに発行されたISO/PAS 8800でどのように明示されているか解説する。また,AIを用いたシステムに影響を与える典型的なサイバーセキュリティの脅威シナリオと攻撃手法の概要,そしてそれらを軽減する方法についても説明する。最後に,機能安全とサイバーセキュリティの向上に繋がるAI活用の可能性をいくつか検証する。