京都サンガF.C.(以下、京都サンガ)はJ1リーグ2025シーズンをクラブ史上初となる3位という好成績で終えました。その熱がまだ冷めやらぬなか、京都サンガの飯野晃社長、曺貴裁監督、鈴木義宜選手(DF、背番号50)、宮本優太選手(DF、背番号24)がトップスポンサーである堀場製作所本社(京都市南区)を表敬訪問。京都パープルサンガ後援会長である堀場厚会長兼グループCEOをはじめ、日頃からスタジアムに足を運び、京都サンガを愛するホリバリアンが集まり、ミニ交流会を開催しました。
京都サンガの飯野社長は、「歴史的な好成績で2025シーズンを終えることができたが、悔しさも残る。」と、3位という結果に満足しつつも、優勝まで一歩届かなかった悔しさを語りました。堀場会長からは「意志の伝達や信頼は命令では動かない。監督の一つひとつの対応、コメントにパワーを感じた。監督のおもい、その深さが選手に伝わった。2025シーズンの試合の進め方は観客の心を打った。」と、京都サンガの組織力・人間力を讃える言葉が贈られました。曺監督は「選手が頑張ってくれたおかげ」と、選手やスタッフへの信頼と感謝の言葉につづけて「来季はさらに上をめざして闘いたい。」とさらなる高みをめざす決意を示されました。
京都サンガF.C. 曺貴裁監督
2025シーズンの京都サンガは、ピッチの上だけでなく、スタンドにも変化をもたらしました。なんと観客動員数が初の30万人を突破。特に最終節のヴィッセル神戸戦では2万人を超える観客がスタジアムを埋め、その8割を京都サンガのサポーターが占めるという圧巻の光景が広がりました。
選手たちも、その変化を肌で感じています。「町を歩いていて声を掛けられることが増えたんです」そう口をそろえる選手たちの表情は、少し誇らしげで、どこか照れくさそう。結果が、地元の空気を、そして人と人との距離感を確かに変えていったシーズンとなりました。
この日、会場に集まったのは、2025シーズン中に京都スタジアムで観戦した社員(ホリバリアン)の中から抽選で選ばれた30名。紫のグッズを身につけ、それぞれの「京都サンガ愛」を胸に、選手・監督とのひとときを心待ちにしていました。質問コーナーでは、選手や監督の普段の姿や家族とのエピソードも伺いました。

―休日のリフレッシュ方法は?
曺監督からは、「単身赴任で一人暮らし。掃除や洗濯、たまに食事を友人に付き合ってもらうことでサッカーを忘れる時間になる」と語り、「家事を担ってくれている妻には本当に感謝しています。」と、遠くにいる家族への思いをにじませました。
宮本選手は「今年3月に入籍し、妻と一緒にサウナに行くことがリフレッシュ。鈴木家、平戸家、武田家らと家族会をしてサッカー以外の話を楽しむことができた」と、クラブ内の家族ぐるみの交流を紹介。鈴木選手は「4歳の娘と2歳の息子と遊ぶことが唯一サッカーを忘れられる瞬間」と、父親としての一面を見せてくれました。
―サッカーを始めた子ども達へのメッセージをお願いします。
京都サンガを1歳から応援している息子が5歳を迎えサッカーを習い始めたというホリバリアンからの質問に対し、曺監督は「お子さんが好きな気持ちのまま続けられるよう、親御さんは口出ししすぎずに見守ってあげてほしい。この先サッカーが嫌いになったり辞めたいと思ったりするときもある、プロになってもならなくても一生続けられるのがサッカーの魅力」と優しくアドバイス。「サッカーは競技であり、同時に人生を支える“遊び”でもある」という監督の哲学が、柔らかな表現の中に見え隠れしました。
鈴木選手は「息子がサッカーをしたいといったら、色々と口出ししてしまいそう。小中高のチームメイトの中でも親が口出ししていた友達のモチベーションは下がっていた。僕の両親は干渉してこなかった。それが、うれしかったし、自分で考える、どうやったらうまくなるかを考えてやってきた。子どもたちには好きなようにのびのびとさせてあげるのがいいのかなと思う。」と、自身の経験を語りました。「教える」のではなく「見守る」――プロの現場で戦うからこそ出てくる、重みのあるメッセージでした。
鈴木義宜選手(DF、背番号50)
―誰も気づいてないけれど良かった印象的なプレーは?
宮本選手が柏戦でのディフェンスラインのリーダー役を挙げました。「満員のスタジアムで声が届かない中、ジェスチャーで連携。アピアタウィア久選手が毎プレーごとに僕の方を見てくれていたので、いいゲーム運びができた。」と、試合中の細やかな連携を明かしました。
宮本優太選手(DF、背番号24)
―背番号へのこだわり
鈴木選手は「大分で5番をつけていて、清水でも5番にしようとしたが空いておらず、代わりに50番になった。京都でも50番をつけている。今は50番が自分の番号だと感じている」と語り、宮本選手は「高校時代にもらった24番が今の自分を作ってくれた番号」と、その思い入れを明かしました。
背中に刻まれた数字一つひとつに、それぞれのストーリーが宿っていることが伝わるエピソードでした。
選手や監督の素顔を垣間見ることができた今回の交流会は、終始なごやかな雰囲気のなかで幕を閉じました。
2026年からJ1リーグは秋春制へ移行します、これに先立ち前半では西と東に分かれた特別大会(明治安田J1百年構想リーグ)の開催が予定されています。曺監督は「もっとホームで勝てるように、順位をあげられるように、来年度は上位にふさわしい闘いで優勝をめざしていきたい」と力強く宣言。ミニ交流会の最後には参加者全員で記念撮影を行い、京都サンガへの応援と2026/27シーズンへの期待を新たにしました。
京都サンガF.C.の挑戦は続く――。地域とともに歩むクラブの未来に、HORIBAはこれからも大きなエールを送りたいと思います!
(取材日:2025年12 月)
※掲載内容および文中記載の組織、所属、役職などの名称はすべて取材日時点のものになります。
※宮本優太選手は、京都サンガF.C.への2年間の期限付き移籍期間が2025年末をもって満了し、2026/27シーズンからは移籍元である浦和レッズに復帰してプレーすることが、すでに公式に発表されています。



