Standard Microscope Spectroscopy Systems

Standard Microscope Spectroscopy Systems (SMS)

顕微分光システム

お手持ちの顕微鏡に、使用用途に最適な分光システムをアドオンし、顕微分光分析が可能となります。

光源・分光器・検出器などをカスタマイズすることにより、様々なサンプル評価を実現できます。

発光スペクトルだけでなくラマンスペクトル、発光寿命などの情報を得ることも可能です。


<応用事例>

  • ラマン分光
  • フォトルミネッセンス(PL)・蛍光
  • 時間分解フォトルミネッセンス(発光寿命)
  • 反射率・透過率
  • エレクトロルミネッセンス(EL)・光電流
  • 暗視野散乱
事業セグメント: 科学

Standard Microscope Spectroscopy(SMS)システムは、数十年にわたり培われてきた HORIBA の顕微分光ソリューション技術から生まれ、カスタマイズが容易な顕微分光ソリューションです。
顕微鏡に高性能なパーツを組み込み、お客様のニーズに適合した仕様の顕微分光システムを提供します。ラマン分光分析、フォトルミネッセンス分析、蛍光寿命分析など、複数の分光分析手法を1つの顕微鏡上で組み合わせることができます。

組み合わせ例


アプリケーション

◉ フォトルミネッセンス PL

化合物半導体ウェハ測定

ZnO、GaN、GaAs、CdTe、CIGS、InP、GaSbなどのさまざまな半導体材料は、200 nmから2000 nmの範囲でフォトルミネッセンス評価が必要です。


◉ ラマン分光

高速ラマンイメージ

2Dマテリアル(単層二硫化モリブデン)のマッピングイメージ:532 nmのレーザー光を用いた単層MoS2のラマン特性評価(対物レンズ=100x、空間分解能=0.3 μm)
2Dマテリアル(単層二硫化モリブデン)のマッピングイメージ

(a) A1gピーク強度のラマンイメージ (b) MoS2試料のE12g とA1g ピークを持つラマン分光スペクトル
(c) MoS2試料片の光学像 (d) A1gピーク強度の3Dラマンイメージ

・低波数測定

シャープなフィルターカットによる低波数測定を実現(80cm-1 ~)
硫黄スペクトル測定における100 cm-1以下の低波数領域の検出(赤)

硫黄スペクトル測定における100 cm-1以下の低波数領域の検出(赤)


◉ 時間分解フォトルミネッセンス(発光寿命)

・PLマッピング+TRPL

フォトルミネッセンスでは区別が困難な箇所の違いをTRPLで識別可能です。
フォトルミネッセンスでは区別が困難な箇所の違いをTRPLで識別可能


◉ 蛍光寿命イメージング顕微鏡 FLIM (Fluorescence Lifetime Imaging Microscopy)

・植物サンプル(コンバラリア)測定

蛍光発光の強弱と蛍光寿命の長短とは一致せず。2つの異なる情報を得ることが可能です。


◉ 反射測定


◉ 透過測定

マイカの透過強度イメージ(695 nm)

波長695 nm付近の光で50倍の対物レンズにより得られた雲母試料の微小透過イメージ(左)と光学像(右)


◉ 暗視野散乱分光

同一観察エリアの明視野(左)と暗視野(右)イメージ

暗視野顕微鏡のビジョンカメラに映る金ナノ粒子の画像(左)金ナノ粒子単体のスペクトル(右)


◉ エレクトロルミネッセンス

SMSシステムで測定したLEDの色別のエレクトロルミネッセンススペクトルを、横軸エネルギーでプロット

ラマン分光仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

励起用レーザー

532 nm, 633 nm, 785 nm

スペクトル範囲(cm-1)- ファイバーなし

80 – 9500 (532 nm), 80 – 6500 (633 nm), 80 – 3400 (785 nm)

スペクトル範囲(cm-1)- ファイバーあり

150 – 9500 (532 nm), 150 – 6500 (633 nm), 150 – 3400 (785 nm)

グレーティング(推奨)

1800 g/mm, 1200 g/mm, 600 g/mm

 

 

分光分解能※1
(cm-1/ pixel)

405 nm

5.12

2.34

1.37

532 nm

2.53

1.22

0.73

633 nm

1.54

0.78

0.48

785 nm

0.70

0.40

0.26

顕微鏡

 

 

顕微鏡対物レンズ

倍率

10X

50X

100X

スポットサイズ(ファイバ使用時)

< 50 μm

< 12 μm

< 6 μm

スポットサイズ(ファイバ不使用時)

< 10 μm

< 5 μm

< 2 μm

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり) 75 x 50 mm ; 100 x 100 mm ; 150 x 150 mm ; 300 x 300 mm

カメラ

ソフトウェア制御のカメラ搭載

※1 1800 g/mm グレーティング、26 μm 画素CCD の場合

 

フォトルミネッセンス仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

励起用レーザー※1 (nm)

266, 325, 405, 532, 633, 785, 980, 1064

波長範囲※2 (nm)

250 – 2200

推奨グレーティング※3

1800 g/mm, 600 g/mm, 300 g/mm

波長分解能※4 (nm)

0.39

0.18

0.1

顕微鏡

 

 

顕微鏡対物レンズ※5

倍率

10X

50X

100X

スポットサイズ(ファイバ使用時)

< 50 μm

< 12 μm

< 6 μm

スポットサイズ(ファイバ不使用時)

< 10 μm

< 5 μm

< 2 μm

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり) 75 x 50 mm ; 100 x 100 mm ; 150 x 150 mm ; 300 x 300 mm

カメラ

ソフトウェア制御のカメラ搭載

※1その他のレーザー波長も対応可能
※2 ご要望に応じて、2200 nm 以上の波長への拡張も可能
※3 その他のグレーティングは別途ご相談
※4 ブレーズ波長500 nm 、1200 g/mm グレーティングと26 μm 画素CCD に基づく
※5 紫外領域での測定や、広いスペクトル範囲をカバーする複数の光源を使用する場合は、反射対物レンズの使用を推奨する場合があります。

 

時間分解フォトルミネッセンス仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

 

励起用レーザー

260 nm ~ 1060 nm のパルス光源が利用可能
 

400 nm から波長可変のチューナブルパルス白色レーザー

対応波長範囲 (nm)

250 – 1700

推奨グレーティング ※1

1200 g/mm, 600 g/mm, 300 g/mm

波長分解能※2 (nm)

0.39

0.18

0.1

測定可能な寿命範囲※3

25 ps ~秒

顕微鏡

 

 

顕微鏡対物レンズ※4

倍率

10X

50X

100X

スポットサイズ(ファイバ使用時)

< 50 μm

< 12 μm

< 6 μm

スポットサイズ(ファイバ不使用時)

< 10 μm

< 5 μm

< 2 μm

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり) 75 x 50 mm ; 100 x 100 mm ; 150 x 150 mm ; 300 x 300 mm

カメラ

ソフトウェア制御のカメラ搭載

追加ソフトウェア※5

EzTime( FLIM の場合はEzTime Image)

※1 その他のグレーティングは別途ご相談
※2 ブレーズ波長500 nm、1200 g/mm のグレーティングと26 μm 画素のCCD 使用時
※3 25 ps より短い発光寿命を測定可能な仕様も可能
※4 紫外領域での測定や広いスペクトル範囲をカバーする複数の光源を使用する場合は、反射対物レンズの使用を推奨する場合があります。
※5 EzTime、EzTime Image ともにLabSpec と同じコンピューターにインストール可能

 

反射率・透過率仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

 

励起光源

キセノンランプ (200 nm – 2200 nm)

タングステンハロゲンランプ ( > 350 nm)

波長可変半導体レーザー ( > 400 nm)

スペクトル範囲※1(nm)

250 – 2200

推奨グレーティング※2

1200 g/mm, 600 g/mm, 150 g/mm

波長分解能※3 (nm)

0.39

0.18

0.1

顕微鏡

 

 

顕微鏡対物レンズ※4

倍率

10X

50X

100X

スポットサイズ(ファイバ使用時)

< 50 μm

< 12 μm

< 6 μm

スポットサイズ(ファイバ不使用時)

< 10 μm

< 6 μm

< 2 μm

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり) 75 x 50 mm ; 100 x 100 mm ; 150 x 150 mm ; 300 x 300 mm

ビジョンカメラ

ソフトウェア制御のビジョンカメラ搭載

※1 ご要望に応じて2200 nm よりも長波長へ拡張することが可能です。
※2 その他のグレーティングについては別途ご相談ください。
※3 ブレーズ波長500 nm、1200 g/mm のグレーティングと26 μm 画素のCCD を使用時
※4 紫外領域での測定や、広いスペクトル範囲をカバーする複数の光源を使用する場合は、反射対物レンズの使用を推奨する場合があります。

 

エレクトロルミネッセンス仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

励起光源 ※1

ケースレー製ソースメーター(2400 シリーズ)

波長範囲 (nm)

250 – 1400

推奨グレーティング※2

1200 g/mm, 600 g/mm, 150 g/mm

波長分解能※3 (nm)

0.39

0.18

0.1

顕微鏡

顕微鏡対物レンズ※4

倍率

10X

50X

100X

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり)75×50 mm、100×100 mm、150×150 mm

カメラ

ソフトウェア制御のカメラ搭載

※1 その他の電流電圧源は別途ご相談ください。
※2 その他のグレーティングはご要望に応じて提供可能です。
※3 ブレーズ波長500 nm 、1200 g/mm グレーティングと26 μm 画素CCD 使用時
※4 紫外領域での測定や、広いスペクトル範囲をカバーする複数の光源を使用する場合は、反射対物レンズの使用を推奨する場合があります。

 

光電流仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

 

 

励起光源

レーザー:266 nm – 1064 nm

キセノンランプ(200 nm - 2200 nm) - 波長可変オプションあり

タングステンハロゲンランプ(> 350 nm) - 波長可変オプションあり

波長可変半導体レーザー(> 400 nm) - 波長可変オプションあり

光電流測定※1

ケースレー製ソースメーター (2400 series)

推奨グレーティング※2

1200 g/mm, 600 g/mm, 150 g/mm

波長分解能※3 (nm)

0.39

0.18

0.1

顕微鏡

顕微鏡対物レンズ※4

倍率

10X

50X

100X

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり)75×50 mm、100×100 mm、150×150 mm

ビジョンカメラ

ソフトウェア制御のビジョンカメラ搭載

※1 ご要望に応じて2200 nm よりも長波長へ拡張することが可能です。
※2 その他のグレーティングについては別途ご相談ください。
※3 ブレーズ波長500 nm、1200 g/mm のグレーティングと26 μm画素のCCD を使用時
※4 紫外領域での測定や、広いスペクトル範囲をカバーする複数の光源を使用する場合は、反射対物レンズの使用を推奨する場合があります。

 

暗視野散乱の仕様

分光器・検出器

分光器

MicroHR

iHR320

iHR550

 

励起光源

キセノンランプ (200 nm – 2200 nm)

タングステンハロゲンランプ ( > 350 nm)

波長可変半導体レーザー ( > 400 nm)

波長範囲※1 (nm)

200 – 2200

推奨グレーティング※2

1200 g/mm, 600 g/mm, 150 g/mm

波長分解能※3 (nm)

0.39

0.18

0.1

顕微鏡

顕微鏡対物レンズ※4

倍率

10X

50X

100X

サンプルステージ

XYZ(手動および電動オプションあり)75×50 mm、100×100 mm、150×150 mm

ビジョンカメラ

ソフトウェア制御のビジョンカメラ搭載

※1 ご要望に応じて2200 nm よりも長波長に拡張することが可能です。
※2 その他のグレーティングは別途ご相談
※3 ブレーズ波長500 nm、1200 g/mm グレーティングと26 μm 画素CCD 使用時
※4 その他の対物レンズについては、お問い合わせください。

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