はかることの大切さや科学のおもしろさを多くの子どもたちに伝えたい。
そんなおもいで、「はかるとわかる」をテーマに、HORIBAの社員が、子どもたちに「はかる」について学んでもらう出前授業を実施しています。今回はHORIBAグループで水・液体計測事業を担う株式会社堀場アドバンスドテクノが、10月27日に守山市立図書館(滋賀県)で開催された第5回びわ湖まるっと親子セミナーに協力企業として参加し、出前授業を実施しました。公益財団法人国際湖沼環境委員会と近畿労働金庫が主催する本セミナーは、親子でグローカル※に湖の未来を考え、行動する機会として、自然と触れ合いながら学び、楽しむイベントです。当日は子ども23名を含む総勢36名の親子が参加しました。HORIBAの講義後には、参加者全員でごみ拾いをして環境保全への意識を互いに高め合いました。
※グローカル(glocal)とは、「global(地球規模の)」と「local(地域的な)」を合わせた造語で、地域性を考慮しながら地球規模の視点で考え、行動することを表した言葉
「生活のどのような場面で水が使われているかな?」
「きれいな水ってどんな水だろう?」
といった質問を投げかけて、まずは参加者の皆さんに水について考えてもらいました。見た目やにおいだけで、水のきれいさは分かりません。水資源の大切さや、水質を知るために何をはかる必要があるかを説明しました。
また、HORIBAの製品は、プールや水族館、浄水場などの身近な場所をはじめ、工場や農場、養殖場などさまざまなところで使われていることや、水をはかることにより、世界中で安心・安全な水の確保に貢献していることを紹介しました。短い時間の講義でしたが、講義が終わった後、子どもたちから「水について教えてくれてありがとう」とお礼を言ってもらえました。
講義後は、図書館に近接している目田川河川公園で、参加者全員でごみ拾いを行いました。参加者の中には「目田レンジャー」と呼ばれる子どもたちがいました。彼らは、認定NPO法人びわこ豊穣の郷に所属して、目田川のホタルや環境を守る活動を日々行っています。そのため、環境問題や生態系に詳しく、川でごみが溜まりやすい場所やマイクロプラスチックについて教えてくれました。一見、川にはごみがないように思えたのですが、草むらの中に、プラスチックの袋の破片やお菓子などの梱包袋が捨てられていました。プラスチックは生物の中に取り込まれてしまうと生態系に影響を及ぼす危険性が指摘されています。自然環境を守るために私たちができることについて、改めて考えるきっかけとなりました。
環境保全に関心を持つ皆さんと一緒に活動することで、自然環境を守るために自分事として行動することの大切さを参加者全員で改めて認識しあうことができました。また、私たちが発信した教育内容を通して、参加してくれた皆さんに水の大切さを意識していただけることを願っています。
「はかる」ことは、現状を知り、行動を起こすために欠かせないことです。水環境の保全においても、水をはかることで現状を理解することができ、その後にどのような行動をするべきか考えるヒントになります。
今後もHORIBAは、未来の子どもたちへの教育を通じて、はかる大切さを伝えていきます。