神戸大学でpH測定の出前授業を実施!学生の探究心を育む

「科学の発展を担う、次世代の人財を応援したい」
そのおもいでHORIBAの社員が講師となり、計測技術について学んでもらう出前授業を実施しています。今回はHORIBAグループで 、創業製品であるpHメーターをはじめとした水・液体計測事業を担う株式会社堀場アドバンスドテクノが、2025年4月に神戸大学農学部でpHの講義を開催しました。

神戸大学農学部では2年生の後期から実験でpHメーターを使うことがあります。農学部でpHを測定する用途はさまざまありますが、たとえば水耕栽培を行う際、水耕液を適正にpH調整をすることで植物が育ちやすい環境を整えることに役立っています。
今回の講義では実験の時間を使って、農学部3年生の32名を対象に、pH測定の原理やメンテナンス、精度良く測定するためのコツを座学形式で実施しました。
講師自身、学生時代にpHメーターを使いながらも、基本的な原理や正しい使用方法について十分に理解できていなかった経験がありました。pHメーターに触れる大学生たちに対して、どのようなメカニズムで数値が得られ、日々の実験でどのような点に注意すべきかを分かりやすく伝える必要性を感じ、「pHメーターを正しく理解し、将来の研究や実験でその力を活用してほしい」というおもいから企画しました。

講義の様子

講義後、学生からは「どのような原理でpHを測定できるのか知らなかったため、今回の講義で理解できてよかったです。」、「メンテナンスの方法について、自身の方法が正しいのかわからなかったが、今回の講義で確認箇所や方法が詳しくわかりました。」といった感想が寄せられ、講義の成果を感じることができました。授業終了後に実施したアンケートによると、約8割の学生が将来科学に関わる仕事をしてみたいと回答していました。講義を通して計測技術が日常生活や環境問題の解決に貢献していることを実感し、将来の仕事への意識がさらに高まったのではないかと期待します。

私たちの生活や地球環境の保全には、HORIBAの製品をはじめ、たくさんの計測技術が役立っています。
はかることの大切さを伝えることで、若い世代の好奇心や探究心を刺激し、未来の科学や技術をけん引してくれる人財へと成長されることを願っています。

今後も、HORIBAは計測の知識と経験を通して、分かりやすく実践的な授業を提供してまいります。

関連リンク

堀場アドバンスドテクノのサステナビリティ

出前授業「水をはかることでわかること」で びわ湖まるっと親子セミナーに参加 - HORIBA