中高生が分析機器を体験!JAIMAサマーサイエンススクールで出前授業を実施

HORIBAでは、「科学の発展を担う次世代の人財を応援したい」というおもいから、社員が講師となり、計測技術について学んでもらう出前授業を実施しています。その取り組みのひとつとして、株式会社堀場製作所と株式会社堀場アドバンスドテクノが、7月に日本科学未来館で開催された「JAIMAサマーサイエンススクール2025」に参加しました。

このスクールは一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA)が主催し、2012年から毎年開催されています。理科が好きな中高生が分析機器を実際に操作・体験することで、さまざまな産業を支える基盤となっている分析・計測技術および機器への理解を深め、科学技術への関心をさらに高めることを目的としています。

本年は主に関東圏の中学・高校20校から66名の生徒が参加しました。参加者は21チームに分かれ、JAIMA会員企業16社が各々準備した分析機器を使い、1時間ずつ実習しました。HORIBAは、蛍光吸光分光装置Duetta(デュエッタ)、コンパクト型 pH・水質分析計 LAQUAtwin(ラクアツイン)シリーズを用いて、中高生に「はかる」ことの楽しさや大切さを共有しました。

蛍光吸光分光装置Duettaを使った実習では、まず座学で蛍光が発生する仕組みについて学び、身近に使われている蛍光物質の実例も紹介しました。その後、実際にサンプルを使って蛍光スペクトルを取得し、さまざまな飲料を判別する実験も行いました。さらに、三次元蛍光マッピングを活用することで、結果の解釈に幅が広がることも体験してもらいました。
 

コンパクト型pH・水質分析計LAQUAtwinを用いた実習では、pH、電気伝導率、ナトリウムイオンの測定を行いました。座学の後、5種類の白い粉を水に溶かして測定し、得られた値の特徴や知識をもとに、それぞれの粉の正体を推測するクイズ形式の実習を実施しました。また、標準液を用いて検量線を実際に作成し、予想、前処理、測定、検証といった実験の一連の流れを体験してもらいました。

実習に参加した生徒からは、「おもしろい体験でした」という感想をいただき、HORIBAの体験実習を通じて、科学への興味をさらに深めていただけたのではないかと期待しています。私たちの生活や地球環境には、HORIBAの製品をはじめ、多くの計測技術が役立っています。今後も、HORIBAは「はかる」を通して、分かりやすく実践的な授業を提供してまいります。

 

関連サイト

蛍光吸光分光装置 Duetta
コンパクト水質計LAQUAtwinシリーズ