マイクロプラスチックってなんだろう?~ぷらウォッチ®をつかって環境学習~

海に出かけたときに海岸の砂をじっくり観察したことはありますか。

HORIBAグループは7月にマイクロプラスチック簡易学習キット「ぷらウォッチ」を用いた出前授業を行いました。今年の授業では昨年から内容をさらにパワーアップさせて、「ぷらウォッチ」の仕組みを模した「ぷらボトル」を子ども達が自ら作る工作を組み合わせた授業を実施しました。今回はその様子を二つご紹介します。

 

マイクロプラスチック簡易学習キット「ぷらウォッチ」。 ぷらウォッチの赤い窓部分から染色された砂を観察すると、プラスチックだけが赤く光ってみえる

テクノくん夏祭り2024

7月14日に大阪科学技術館(大阪市西区)で行われた「テクノくん夏祭り」でこの場所では初となる出前授業を実施しました。地元・大阪の子どもたちが教室にたくさん集まりました。

大阪科学技術館のキャラクター、テクノくんも授業に参加

マイクロプラスチックってなんだろう?
今注目が高まっているマイクロプラスチック問題。毎年どれだけプラスチックごみがでているの?マイクロプラスチックはどうやってできるの?なにが問題なの?ということをクイズや実際の写真を通して学びます。

ぷらウォッチで海の砂を観察してみよう
特別な薬品につけた砂は、ぷらウォッチを通して観察するとプラスチックだけ光って見えます。
普通に見ただけではプラスチックだと気づかなかった小さな欠片が光っていて、子どもたちも驚いた様子でした。

ぷらボトルを作ってみよう
イベント参加者限定で作っていただいた「ぷらボトル」はぷらウォッチのしくみを活かして、小さなビンで再現したものです。
ボトルを覗くと、なかに入れた砂とビーズが見え、プラスチックのビーズだけが光って見えます。

 

<ぷらボトルを作っている様子>

子どもたちからは「自由研究の参考にしたい」、「(ぷらボトルを)作るのが楽しかった」といった感想から充実した様子が伺えたほか、「道に落ちているごみをひろおうと思った」といった環境問題を意識した具体的な感想も寄せられました。

KRPフェス2024

7月27日、京都リサーチパーク(京都市下京区)で開催された「KRPフェス」にて、同じくマイクロプラスチック簡易学習キット「ぷらウォッチ」を中心とした授業を実施しました。こちらは1回の授業を少人数で行い、ぷらウォッチでじっくりと観察する時間を設けながら、マイクロプラスチックについて学ぶ授業を行いました。

 

 

ぷらウォッチにはHORIBAの「はかる」技術が使われています。
ただ観察体験してもらうだけではなく、どうしてぷらウォッチを通して砂を見るとプラスチックだけが光るのか、どんなしくみで光っているのかを
ぷらウォッチの開発担当者自ら、子どもたちに分かりやすく解説しました。

このイベントでも最後は一緒にぷらボトルを製作。
自分の手で作業することで、説明された「ぷらウォッチ」のしくみへの理解も深まり、子どもたちからも「マイクロプラスチックを見ることができる装置を同じように作ることができたので楽しかった」といった声が聞かれました。

 

環境問題を「はかる」ことでこれからどうしたら私たちの環境はよくなっていくのか、解決策が「わかる」ようになります。
特にこの「ぷらウォッチ」は、どんな世代の人でもすぐに見て「わかる」というのが大きな特徴です。
子どもから大人まで、自分たちの身近に潜む「マイクロプラスチック」の危険性を実感できたのではないのでしょうか。
HORIBAは今後も「はかる」を通して、子どもたちが地球環境や科学技術に興味を持てるような取り組みを継続していきます。

リンク

大阪科学技術館 - HORIBA
大阪科学技術館では、ぷらウォッチのしくみを使った、マイクロプラスチックの観察ができる展示を常設しています。ぜひお越しください。

KRPフェス2024 | KRPが開催するフェス | 京都リサーチパーク

マイクロプラスチック分析 - HORIBA

測っちゃいました Vol.3 マイクロプラスチックの測定① - HORIBA

測っちゃいました Vol.4 マイクロプラスチックの測定② - HORIBA