シグネチャーパビリオン「いのちの未来」
大阪・関西万博2025(以下、万博)において、HORIBAはアンドロイドの開発、ロボット工学の第一人者である大阪大学 石黒浩教授がプロデュースするシグネチャーパビリオン「いのちの未来」にブロンズパートナーとして協賛しています。
パビリオン内部と外観を彩る光の演出に、HORIBAの大気計測装置と水質分析装置が関わっています。「はかる」技術がパビリオンの光の演出にどのように生かされているか、私たちの技術と挑戦を紹介する動画が完成しました。
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」での光演出は、高度な計測技術と照明の専門家の協力によって生まれました。目に見えない環境変化を、光の波として表現することで、その変化をリアルに感じていただけます。
館内に設置された大気計測装置とパビリオン外周の水盤に配置された水質計測装置は24時間パビリオン周辺の微細な環境変化を捉えています。測定データは館内と外観の照明に連動し、2つの異なる光の波が生み出されます。
光の強弱は、館内の大気計と外周水盤に設置された水質計の計測データと連動し、目に見えない移り変わる環境変化を「光の波」として視覚的に表現します。「光の波」は2つの白い波で表され、波が出会い、交わることにより、光の様相が変化します。
「光の波」が交わり、影響しあうことから生まれる色調の変化は、「環境の多様さ」と「その環境からあらゆる「いのち」が生まれ拡がる様子」を象徴的に表します。
自然界の「渚」で波と波が出会い、溶け合って新しい模様を描き出すさまをいのちの拡がりとして表現しています。
イルミネーションのような華やかさはありませんが、とても幻想的な光演出になっています。ぜひ夜の万博会場でご体感ください!
HORIBAは、「Joy and Fun for Allーおもしろおかしくをあらゆる生命へ」をビジョンとして掲げ、地球上のあらゆる生命が命を輝かせる世界の実現をめざしています。
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」が提唱する命の拡がりは、私たちが掲げるビジョン「Joy and Fun for Allーおもしろおかしくをあらゆる生命へ」とも共鳴するものです。
あらゆる生命が豊かに拡がる未来社会を実現するためには、私たちを取り巻く環境がどのような状態にあるのかを「知る」ことが重要です。例えば、地球環境の改善を検討する際には環境負荷の要因となっている物質を特定し、その物質がどのような状態で存在しているかをまず「知る」必要があります。ここで重要な役割を果たすのが、長年にわたり培ってきた分析・計測技術を駆使し、環境中の化学物質やエネルギーの動態を詳しく測定・解析するHORIBAの「はかる」技術です。しかし、その重要性を言語で説明するだけで容易に理解することはできません。そこで、「はかる」技術を視覚的・感覚的に理解する援けとして、シグネチャーパビリオン「いのちの未来」の光演出を制作しました。この演出を通してHORIBAが万博の展示に関わっていること、そして「はかる」技術があらゆる生命が命を輝かせる世界の実現に貢献していることを広く知ってもらうきっかけになればと考えています。
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