未来を想像することが仕事を楽しくする ー万博推進「はかるのみらい万博プロジェクト」

大阪・関西万博が4月13日に開幕しました。
HORIBAは、アンドロイドの開発、ロボット工学の第一人者である大阪大学 石黒浩教授がプロデュースするシグネチャーパビリオン「いのちの未来」にブロンズパートナーとして協賛しています。大阪・関西万博(以下、万博)への協賛に伴い、2022年7月に万博事業を推進する「はかるのみらい万博プロジェクト」を社内に立ち上げ、パビリオンの展示・演出の共創に取り組んできました。取り組みを通して得た気づきや万博へのおもいを「はかるのみらい万博プロジェクト」のメンバーに聞きました。(万博シリーズ2回目。第1回はこちら⇒はかる ×「光」で魅せるー大阪・関西万博2025に協賛 - HORIBA

安田さんは「はかるのみらい万博プロジェクト」ではどんな活動をされていますか?

私は、主にものづくりの企画や広報を担当しています。HORIBAの協賛するシグネチャーパビリオン「いのちの未来」では、館内に大気計と外周の水盤に水質計を設置し、これら計測機器から得られる測定値から2つの異なる光の波を生み出すことにより、HORIBA独自のコンセプト「進化の渚」として光の演出をしています。この演出に必要なシステムのなかで、特に水質計やデータ処理に関わるものづくりの検討と社内外との調整などをしています。また、万博を機に“はかる“ことの面白さを知ってもらいたいというおもいから作った「そらよみノート™」の企画、運営もしています。
私は、HORIBAグループの中で液体・水質計測を担う堀場アドバンスドテクノに所属しています。プロジェクトに参加した当時は、新規事業の立ち上げに関連する業務などをしていたのですが、現在は広報に近いデジタルマーケティングをしており、プロジェクトでの経験が業務にも役立っています。

苦労された点などはありますか?

もともとはサービスエンジニアとして入社し、現実と向き合いつつ、新規事業の立ち上げなどを経験するなかでちょっと先の未来を見てきました。もっと先の未来を考えてみたい、”はかる”ことで未来にどんなことができるのかを真剣に考えるのもおもしろいと思いこのプロジェクトに参加したのですが、計測機器メーカーならではなのか、基本的には現実主義のメンバーが多く、未来をイメージするときにしっかり現実から見てしまうことに苦労しました。性能を出そうとかそういった話になってしまい、なかなかイメージが膨らみにくかったですね。それもHORIBAらしさではあるのですが(笑)
このプロジェクトに参加してから、日常の業務と並行して万博について考えることになりましたが、部署の仲間はもちろん、みんながとても協力的で助かりました。いざというときに支え合い、団結できる社風なのでやりやすかったです。日常の業務では得られない視点をプロジェクトの活動で知ることもできていますし、どちらも充実しています。

活動を通して得た気づきがあれば教えてください

現実主義ももちろんいいのですが、何十年後かにこんな未来になればいいな、そこでHORIBAや自分の関わっているものがどうなっているのかを想像することで、もっと仕事が楽しくなるのではないかと思います。もちろん実現には制約はあるでしょうが、想像した未来は自分たちのなかにある。それに対していつかその答え合わせができるのはきっとおもしろいはずです。日々の仕事に追われることが多いですが、それぞれが少し先のことを想像する楽しさに気付けるといいですね。

万博へのおもい

長い準備期間を経て、多くの人と作り上げ完成したシグネチャーパビリオン「いのちの未来」。HORIBAの演出「進化の渚」は良い反応をいただいています。工事中は実際に水質計がここに置かれてどうなっていくのかという不安が大きかったですが、進めていくうちに溶け込んでいき、石黒先生の見せる世界観にマッチするものとなりました。それをおもしろいと感じられるのは発見でした。ぜひ会場に足を運んでみてください。ほかのパビリオンももちろんそうですが、万博会場はワクワクが溢れています。ぜひ実際に体感し、未来を想像して楽しんでもらえると嬉しいです。

Profile

安田 祥之助
㈱堀場アドバンスドテクノ 
営業本部 マーケティングコミュニケーション部 デジタルマーケティングチーム

2007年入社。はかるの未来万博プロジェクトではものづくりの企画や広報を担当し、水質計に関わる検討・調整で力を発揮。サービスマンだった腕を活かし、会期終了までパビリオンでの水質計メンテナンスや「そらよみノート™」の運営などに力を注ぐ。

※はかるの未来万博プロジェクト
公募によってHORIBAグループの国内4社(堀場製作所、堀場エステック、堀場アドバンスドテクノ、堀場テクノサービス)から横断的に組織。年齢や社歴は関係なく、万博に関わりたい、というおもいを持った有志27名のメンバーで構成。2022年7月にプロジェクトチームが立ち上がり、50年後の未来社会を創造することから活動が始まりました。協賛他社との共創Meetingでは、2075年の「都市環境」について議論を重ね、未来社会の中でHORIBAがどのような存在になっているかを考えました

 

(インタビュー実施日:2025年3月)
※掲載内容および文中記載の組織、所属、役職などの名称はすべてインタビュー実施時点のものになります。

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