特集:2021堀場雅夫賞 ライフサイエンス分野の分光分析・計測技術
2021年の堀場雅夫賞では,コロナウイルスの蔓延以前から社会的ニーズとなっている,抗体医薬品をはじめとする新しい医薬品の開発や生産,さらにはコロナウイルスの蔓延によって大きな関心事となったワクチンの開発,生産に寄与する分析・計測技術に焦点を当てました。この領域は人間の健康や生命に直結するものであり,世界的に関心と投資が集まっている領域でもあります。
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巻頭言
- 医薬品の革新,人と健康の未来に貢献する
西方 健太郎
総説
- 2021 堀場雅夫賞:募集分野と受賞者について
野口 慎太郎
2021 堀場雅夫賞 受賞者論文 ライフサイエンス分野の分光分析・計測技術
- 受賞内容
- マイクロフロー光誘導加速による革新的バイオ計測技術の開発
飯田 琢也 - AI駆動型の高速細胞形態ソーター群とその応用開発
太田 禎生 - 近赤外光応答性細胞死誘導プローブの作用機構解明と治療効果計測基盤の構築
佐藤 和秀 - 分光データを利用した医薬品生産プロセスのリアルタイムモニタリングと制御
金 尚弘
2021 堀場雅夫賞 審査委員 特別寄稿
- 医薬品製剤開発における粒子設計研究の役割
竹内 洋文 - 製薬産業の現状と課題(創薬技術,創剤技術そして製薬技術)
伊吹 リン太 - バイオ医薬品開発と分析化学
津本 浩平 - 適正な臨床検査を実施するための原則とは
前川 真人 - ラマン分光技術の臨床検査への展開
ユルゲン ポップ
特集論文
- 迅速かつ安全なバイオ医薬品生産に貢献するHORIBAの分析ソリューション
クロマトグラフィに代わる革新的分光分析技術(A-TEEM およびラマン)と光学技術(ViewSizer)による迅速・正確・低コスト分析手法
リンダ キダー ヤロー,アダム M ギルモア,ショーン トラヴァース - ライフサイエンス分野に向けた蛍光バイオプローブの開発
フローリアン フォルマネク - 分光分析装置を用いたライフサイエンス分野へのソリューション
内ヶ島 美岐子 - 1細胞レベルのATPを高感度に検出する微生物迅速検査装置 Rapica
小牧 直人,中山 秀喜,深尾 嘉希,中井 陽子 - In Vitro Diagnostics 市場におけるHORIBA Medicalの歴史と今後の展望
野村 尚之 - ポイントオブケア検査市場に向けた画期的ヘマトロジー技術
ダミアン イゼブ,フィリップ ピエコック,ブノア トゥイ,オーレリアン デーヌ,ミカエル ボロックナー
トピックス
- 令和二年度近畿地方発明表彰
- 第10回HORIBA Group IP World Cup Gold Award受賞案件の紹介
- HORIBA World-Wide Network
表紙写真
写真家:松井秀雄氏(二科会写真部 会員)
真秋の色を求め,有名観光地から少し離れた森林を尋ねました。
水の音に誘われて滝に近づいた所でふと見上げると,赤や緑の葉が醸し出す模様がこの世のものと思えない別世界に出会いました。
しばし,時の経つのを忘れて撮影に没頭しました。