エネルギーマネジメントシステム

HORIBAの多様なエンジニアリングサービスと革新的なソリューションは、サプライチェーン全体でエネルギー消費を最適化し、CO2排出量を最小限に抑えることができます。 

サステイナビリティ(持続可能性)の観点から、製品やサービスのライフサイクルを通じた環境への影響を評価することの重要性が高まっています。このような状況の中、オフィスや生産現場では、エネルギーの効率的な利用による二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指し、省エネルギーが推進されています。一方、複雑で多様な実験や評価が多い研究開発現場では、エネルギー需要の変動が大きく予測が難しく、様々な機器を連携して運用する必要があることから、従来のエネルギー管理手法の適用が困難です。HORIBAの多様なエンジニアリングサービスと革新的なソリューションは、サプライチェーン全体でエネルギー消費を最適化し、CO2排出量の最小限に抑えます。 

目次

  1. 階層のシステム制御でエネルギー利用の最適化をはかる
  2. 結果から原因を突き止める CAPDサイクル
  3. HORIBA独自のラボの統合管理システム: STARS Enterprise

研究開発施設(動的な環境)におけるエネルギー管理の課題

研究開発施設(動的な環境)におけるエネルギー管理の課題

研究開発施設におけるエネルギー管理は、従来の工場やオフィスとは異なる独自の課題があります。研究開発は非常に動的(実験、スケジュール、機器の使用が頻繁に変化する)なため、静的な環境で見られる定常運転とは異なり、エネルギー需要に大きな変動が生じます。 

カーボンニュートラルを達成するためには、電気や熱を含むすべてのエネルギーの使用を最適化するためのマネジメント手法を改善する必要があります。このような動的な環境下でエネルギー消費を最適化するには、ニーズに合わせた柔軟なアプローチが必要です。 


研究開発ラボのエネルギー管理 - エネルギー需要の可視化、自動化、最適化

HORIBAは長年にわたり、エネルギーソリューション「つくる(発電の最適制御)」と「つかう(エネルギーの効率的運用)」のノウハウを培ってきました。さらに、今後開発する水素や電池を活用したエネルギーシステムソリューション「ためる(蓄電の最適調整)」を加え、エネルギー全体のトータルな「最適化(エネルギーマネジメント)」を実現します。 

このエネルギーマネジメント技術の中核をなすのが、当社独自のテストオートメーションシステムを含むラボの統合管理システム「STARS Enterprise」です。エネルギー需要の変動が大きい研究開発センター向けに特別に設計されたこの設備調整・制御ソリューションは、「ムリ、ムダ、ムラ」のあるエネルギー消費パターンに対し、「設備稼働の見える化/俯瞰」、「需要変動要因のパターン化」、「研究開発設備の連携制御」を基盤に、大幅な省エネを実現します。 

3階層のシステム制御でエネルギー利用の最適化をはかる 

3階層のシステム制御でエネルギー利用の最適化をはかる

結果から原因を突き止める CAPDサイクル 

結果から原因を突き止める CAPDサイクル 
HORIBA Test Automation System

HORIBAでは、お客様のニーズに合わせたきめ細やかなエネルギーマネジメントシステムをご提案します。詳細はお問い合わせください。 


NEDO助成事業「需要変動が大きい産業向けエネルギーマネジメント技術の開発」に採択

HORIBAは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の助成事業「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム※1 2023年度公募」に採択されました。 

採択事業の「需要変動が大きい産業向け設備連携制御型エネマネ技術の開発」は、従来の手法適用では難しかった「研究開発現場の省エネ」に切り込むものです。当採択事業において、「設備稼働状況の見える化/エネルギー需要変動要因のパターン化/研究開発設備の連携制御」を基盤とするエネマネ技術を開発し、当社のデータマネジメントシステム「STARS Enterprise(スターズエンタープライズ)」にアプリケーションとして追加することで社会実装の早期実現をめざします。なお、本エネマネ技術の導入により、お客様の研究開発現場における大幅な省エネルギー効果(約45%※2)を狙います。 

試験設備メーカーとしての側面も持つ当社は、旗艦工場「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」(滋賀県大津市)内にある、自動車メーカーの研究開発現場を再現した「E-LAB」にて当採択事業の実証試験を実施します。その後、自動車産業向けから事業化を図り社会実装を進めます。さらに、お客様との連携を通じて効果検証を進めるほか、同業・異業種との協業も視野に入れ、より幅広い産業への展開をめざします。 

エネルギー需要の変動が大きい研究開発現場に向けて本エネマネ技術の開発を加速させることで、カーボンニュートラル社会の早期実現に貢献します。 

 

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エネルギー需要の見える化/解析/モデル化を実施し最適に制御
創エネ・蓄エネの予測制御でラボシステム全体のエネルギー効率を最適化

※1 「省エネルギー技術戦略」(資源エネルギー庁、NEDO)において重点的に取り組むべき分野として特定した「重要技術」を中心に、2040年に高い省エネルギー効果が見込まれる技術開発を支援し、我が国における脱炭素社会を実現しつつ、産業競争力の強化をめざすプログラムです。 

※2 E-LABでのシミュレーションに基づく当社推定値 

HORIBAが提案するエネルギーマネジメントシステム


環境負荷評価(LCAとGHGプロトコル)

サプライチェーン全体におけるGHG排出量の削減にも、HORIBAの「はかる」技術が貢献

蓄電池製造・バッテリーリサイクル

粉から製品、そしてまた粉へ、バッテリーの開発からリサイクルまでHORIBAの高度な分析装置と分析ノウハウがサポート

自動化・省人化

多層化するお客様の「はかる」業務をコスト・工数面からサポートするHORIBAの新しいサービスやDX

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HORIBAは各地域で拠点の整備を進め、各国政府の大型プロジェクトや権威あるアカデミアとのプロジェクトのパートナーに選ばれています。その実例の一部をご紹介します。

カーボンニュートラル社会実現に向けた各国の動き・ニーズ・戦略・技術的期待

HORIBA独自の活動や視点を通じてとらえた、最新のエネルギー動向をBlog形式でご紹介します。


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水素・カーボンニュートラル社会の実現に貢献する「はかる」技術

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