蛍光分光測定装置 Fluorolog-QM

概要

「Fluorolog-QM」は、約20 年間HORIBA 蛍光分光装置のフラッグシップモデルであった「Fluorolog-3」の後継機種です。米国で蛍光分析技術に長い歴史があり、HORIBA グループとなった旧PTI 社のフラッグシップ装置「QuantaMaster」の名称を引継ぎ、「Fluorolog-QM」と名づけられました。

特長

  • 数々の新しい光学技術を採用し、Fluorolog-3を大きく超えるSN比・波長分解能を実現
  • 広い対応発光波長範囲:190~5500 nm
  • ダブルグレーティングかつ長い焦点距離の分光器により迷光を除去
  • 発光寿命・りん光スペクトル・積分球・偏光・温調などの機能を拡張可能。また光源・検出器を複数搭載可能。

装置構成例

● 励起光源3 式、検出器3 式、分光器2 式(励起側:ダブルグレーティング/発光側:シングルグレーティング)

<本構成装置の特徴>

  • 200 nm 未満の励起も可能
  • 超低迷光かつ高波長分解能のスペクトル測定
  • 紫外~近赤外までの発光スペクトル測定



■ 超高感度測定

水のラマンスペクトル

Fluorolog-QMは、HORIBA蛍光分光製品の中で最高のSN比を実現(* 2021年4月当社調べ)。

<装置構成>
励起光源
75 W キセノンランプ
励起側分光器:
ダブルグレーティング
発光側分光器:
ダブルグレーティング

■ 紫外~近赤外測定

ホルミウム添加ガラスの発光スペクトル

紫外から近赤外の励起スペクトルと発光スペクトルを取得。1 台の装置で紫外から近赤外領域まで高い波長分解能でスペクトルを取得可能。

■ 高波長分解能測定

ジスプロシウムドープYAG 結晶の液体窒素冷却下での発光スペクトル

1 nm を切る半値幅のスペクトルを取得可能。
励起波長:353 nm  波長ステップ:0.022 nm

■ 超低迷光測定

チロシンの発光スペクトル

LUDOX* (無蛍光散乱剤)を意図的に添加した脱イオン水中の5×10-6Mチロシン(Tyr)が発する蛍光に対する迷光の違い。散乱光の影響を抑えて励起波長に近い蛍光を取得可能。

*LUDOXは、W.R.Grace & Co. -Conn の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

■ 高速近赤外りん光寿命測定

数秒でμsec. オーダの近赤外りん光寿命を取得


Nd3+ ドープガラスの発光スペクトルと発光減衰曲線
スペクトル取得時のゲート時間幅: 900-2000 μsec.
発光寿命計測時 励起波長:825 nm、発光波長:1053 nm

■ 近赤外りん光スペクトル測定

りん光スペクトル強度の経時変化を取得

ホルミウムドープガラスの異なる時間分解発光スペクトル





カタログ

蛍光分光測定装置 Fluorolog-QM


製造会社: HORIBA Scientific

仕様

励起光源

75W Xeショートアークランプ(オプション:450W)
全波長で最大の効果が得られるミラーによる集光
オプションでリン光用Xeフラッシュランプの搭載も可能

光学系

全反射型(微小サンプルでも全波長でフォーカシング可能でかつ正確なイメージングが可能)

分光器

グレーティングおよび反射光学系を採用したツェルニィ・ターナーマウント
シングル分光器またはダブル分光器を選択可能スリットは連続的に調整可能
グレーティングは最適な仕様のものに交換可能

試料室

はめ込み型の各種サンプル台アセンブリーに対応
リアルタイム励起光補正用検出器付
第二蛍光検出チャンネルの使用を可能にするT型配置光学系を拡張可能
試料台は取り外し可能、 表面測光光学系を搭載可能

検出器

■励起側200-980 nm対応 励起リファレンス補正用フォトダイオード
■発光側発光計測用はPMT、フォトダイオードなど搭載可能。対応波長範囲 190~5500 nm

スリット幅

コンピュータ制御による自動連続開閉可能。バンドパス範囲 0〜30 nm

アプリケーション

太陽電池・人工光合成・LED・レーザー・一重項酸素・生体分子など